日経平均株価は前日比353円27銭安の2万1714円97銭で前場を引けた。東証株価指数(TOPIX)は28.15ポイント安の1,740.09と、ともに下落した。
2月28日の米国株が大幅安した流れを受け、主力株を中心に売りが膨らんだ。外国為替市場での円高も嫌気された。
前日の中国の景況感指数の悪化に続き、同日の米国では住宅関連指標が市場予想に反して低下した。世界景気減速への警戒感が広がり、鉱業や機械、化学といった景気敏感株の下げが目立った。
2月に相場変動率が急上昇したため、保有資産のリスク量を一定に保つ「リスク・パリティ」戦略を取る海外機関投資家からは幅広い銘柄に売りが出た。
東証1部の出来高は7億6466万株、売買代金は1兆3654億円。値上がり銘柄数は273、値下がりは1742、変わらずは53銘柄だった。
個別では、三菱UFJ、みずほFGなどメガバンクが軟調となっている。キーエンス、ファナックも安い。住友鉱と国際石開帝石も下落した。富士石油、竹内製作所も下げた。
半面、JAL、ANAが買われ、パーク24も高い。アイ・エス・ビーが大幅高となっている。ヤマトHDと小野薬も上げた。
東証2部指数は前日比62.38ポイント安の7357.99ポイントと反落。値上がり銘柄数は95、値下がり銘柄数は352となった。
個別では安川情報システム、スリープログループ、パシフィックネットが下げた。
一方、キーウェアソリューションズ、ファーマフーズ、ICDAホールディングスが昨年来高値を更新した。
アルトナー、日本和装、サンコー、昭和化学工業が買われた。
