352円高と続伸、米株高が追い風

 
2日午前の日経平均株価は続伸し、前引けは前日比352円83銭(1.12%)高の3万1954円48銭だった。
きょう前場はリスク選好の地合いが継続した。前日の米国株市場では米連邦公開市場委員会(FOMC)通過後に強気優勢の地合いとなり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上値指向を強めた。これを受けて、きょうの東京株式市場でも買い安心感が広がり半導体関連などを中心に物色の動きが活発化した。米長期金利の低下を背景に足もと外国為替市場では円高方向に振れているが、輸出株への影響は限定的となっている。
ただ、個別では目先利益確定の売り圧力も意識され、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数は拮抗している。
 
日経平均の上げ幅は一時450円を超えた。前日の米市場では長期金利の低下を受けてナスダック総合株価指数の上昇率が大きく、東京株式市場でも東エレクやアドテストなど半導体関連銘柄を中心に買いが入った。業績が堅調な自動車株への買いや、当面緩和的な国内金融政策が続くとの見方も引き続き投資家心理を上向かせた。
 
日経平均は前日に742円高と今年2番目の上昇幅を記録するなど、このところ一方的な株高が続いている。海外短期筋による投機的な株価指数先物への買いが中心との見方もあり、節目の3万2000円近辺では上値が重くなった。
 
昨日発表された10月ADP雇用統計では市場予想を下回る結果となり、明日発表の米雇用統計も9月のような雇用市場の過熱感を示唆するような結果とはならない公算が大きい。中東情勢についても報道を追う限り戦線拡大など最悪な事態は想定しづらい状況にあり、外部要因への懸念は一旦あく抜けとなりそうだ。後場は引き続き利益確定売りが出やすいと思われるが、来週のSQ週に向けて終値で3万2000円台に乗せてくるか注目したい。

 


 
東証株価指数(TOPIX)は14.58ポイント高の2325.26と続伸した。JPXプライム150指数は続伸し、前引け時点で8.48ポイント(0.84%)高の1014.80だった。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆3471億円、売買高は8億9047万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は811、値下がりは800、変わらずは47だった。
 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、電気機器、サービス業などが上昇した。下落は鉄鋼、その他金融業、鉱業など。
 
 
個別では、トヨタ自動車が商いを伴い続伸、東京エレクトロン、ソシオネクスト、ディスコなど半導体関連も高い。京セラ、富士電機、サイバー、キーエンスが上昇、オリエンタルランド、ファーストリテイリングなども値を上げた。ぐるなびが急伸、オルガノが値を飛ばし、デクセリアルズも大幅高。
 
半面、日本製鉄が安く、通期業績予想の下方修正でヤマハやアステラス製薬は下落した。オリックスや日本製鉄は下げた。も下落、オリックスも売られた。三菱重工業が冴えない。テイカが急落、TISも大きく値を下げた。

 

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