313円高と続伸、一時6カ月半ぶり2万3500円台

3日午前の日経平均株価は続伸した。前日比313円86銭高の2万3561円01銭で終えた。取引時間中としては2月21日以来、約6カ月半ぶりに2万3500円台に乗せた。
金融緩和策が長期間継続するとの期待を背景に1日の欧米株が大幅に上昇した流れを引き継いだ。
 
菅義偉官房長官は2日夕の記者会見で自民党総裁選への出馬を表明した。「アベノミクス」路線が継続するとみて、買いに動く投資家も散見されたという。
 
菅氏が地方金融機関について「将来的には数が多過ぎる」と述べたことを受け、再編への思惑で地銀株の一角が大きく上昇した。
 
買い一巡後は、戻り待ちの売りに押されたほか、時間外取引で米株価指数先物が軟調となったことから、一時上値が重い場面もみられた。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算9856億円、売買高は5億2175万株だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。東証1部の値上がり銘柄数は1493、値下がりは565銘柄、変わらずは113銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は、証券・商品先物取引業、不動産業、化学などが上昇し、下落は、水産・農林業、石油・石炭製品。
 
個別では、8月の国内ユニクロ既存店売上高が好調だったファストリは3.7%高で日経平均を85円押し上げた。スズキ、旭化成、日電産も高い。2日の米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)指数が最高値を更新するなか、東エレク、信越化、スクリンなどの半導体関連も買われた。三菱UFJ、みずほFGは底堅い。
 
半面、日水が安く、出光興産は下落した。ヤマトHD、富士通、ソフトバンクグループ(SBG)は下げた。チェンジが利益確定売りに押された。
 
東証2部株価指数は前日比74.44ポイント高の6427.64ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は201、値下がり銘柄数は169となった。
 
個別では、インタートレード、フレンドリーがストップ高。パシフィックネット、情報企画、ダイトーケミックス、ベース、ジーエルサイエンスなど6銘柄は年初来高値を更新。FDK、ロブテックス、アジア航測、那須電機鉄工、大和自動車交通が買われた。
 
一方、フジコピアンが年初来安値を更新。グローバルダイニング、オーミケンシ、イトーヨーギョー、カワセコンピュータサプライ、魚喜が売られた。
 

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