【寄り付き概況】
19日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比312円18銭安の2万9904円57銭。
前日の米株式市場は、NYダウは153ドル安と下落した。米10年債利回りは一時1.75%に急上昇し、インフレ懸念が台頭。ハイテク株が下落するなかナスダック指数は3%を超す急落となった。米国株が下落した流れを受け、東京株式市場も値を下げ3万円を割り込んで始まった。また、為替は1ドル=108円90銭前後と前日夕方に比べやや円高で推移している。
日経平均は18日に心理的な節目の3万円台を再び回復して1カ月ぶりの高値を付けていたとあって、目先の達成感から利益確定売りが出やすくなっている面もある。
きょうは日銀の金融政策決定会合の結果や金融政策点検の結果公表を控え、持ち高を一方向に傾ける動きは限定的だ。売り一巡後は押し目買いが入っている。金融政策を巡っては長期金利の変動を認める幅を若干拡大し、上場投資信託(ETF)の買い入れ方針の見直しを検討すると伝わっている。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)はいずれも反落している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、9業種が高く、値上がりは銀行、空運、輸送用機器など。値下がり上位に鉱業、石油、その他製品、ゴム、機械行など。
個別では、アドテストや東エレクなど半導体関連株に売りが出ている。ネクソンやZHD、エムスリーも安い。ソフトバンクグループ(SBG)、ファナック、富士通、ダイキンも売られている。
半面、トヨタ、ホンダやSUBARU、マツダが上昇。りそなHDや千葉銀、ふくおかFGも買われている。
