27日前場の日経平均株価は前日比307円22銭高の2万2460円85銭と大幅に3日続伸して引けた。
米株価が連日の大幅高となったことで投資家心理が改善した。日経平均は一時、約3週間ぶりに2万2500円台に乗せた。
朝方は、米長期金利上昇への警戒感が和らぎ26日の米国株式が大幅上昇した流れを受け買い優勢で始まった。戻り売りに伸び悩む場面もあったが、株価指数先物買いを交えてジリ高歩調となり、一時2万2502円05銭(前日比348円42銭高)まで上昇する場面があった。その後も下値は堅く、前引けにかけて高値圏で推移した
ただ、市場では、米国株の戻りに比べ、外国為替市場では円相場が高止まりしている状況。日本企業にとっての業績不安が払拭されない中では、日経平均の値上がり幅ほど商いの盛り上がりは感じられないとの声があった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
東証1部の出来高は6億3527万株、売買代金は1兆2220億円。騰落銘柄数は値上がり1279銘柄、値下がり708銘柄、変わらず77銘柄。
個別では、任天堂が商いを伴い高く、東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連も物色され、今期業績が好調だと報じられたNTTデータが高かった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買い優勢だった。ファナック、キーエンスも高い。サイバーコムが大幅高、日電産や三菱電が上げ、国際石開帝石や住友電、千代田化工建設も上昇した。
半面、スタートトゥデイが値を下げ、ペプチドリームも売りに押された。ラクーンが大幅安、ヤマトHDや大東建、OLC、アウトソーシング、ブレインパッドも下落した。
東証2部株価指数は前日比5.43ポイント高の7402.61ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は263、値下がり銘柄数は171となった。
個別では、平和紙業がストップ高。ダイショー、キーウェアソリューションズ、イトーヨーギョー、ゼニス羽田ホールディングスなど10銘柄は昨年来高値を更新。エルナー、ダイヤモンド電機、アルチザネットワークス、クリヤマホールディングス、PALTEKが買われた。
一方、ファステップス、田岡化学工業、朝日インテック、タカショー、エス・ディー・エス バイオテックが売られた。
