2日前引けの日経平均株価は前日比304円77銭安の2万3181円34銭、東証株価指数(TOPIX)は16.01ポイント安の1854.43と、ともに大幅安で取引を終えた。
朝方から幅広い銘柄が値下がりし、寄り付きの売買が一巡した後も売り物は途切れなかった。株価指数先物に大口売りが続いたこともあり、前場中盤には日経平均株価の下げ幅が300円を超えた。
外国為替市場でドル安・円高は一服しているものの、前日の米国市場で長期金利が2.79%と、2014年4月以来の水準に上昇し、東京市場では「世界的に株式から債券への資金移動が活発化する」との懸念が広がった。
「米長期金利が3%を超えて上昇すれば、元本割れリスクを取って株式で積極的に運用する理由が薄れる」との指摘もあった。
東証1部の出来高は8億6809万株、売買代金は1兆5701億円。騰落銘柄数は値上がり514銘柄、値下がり1479銘柄、変わらず71銘柄。
個別では、三菱UFJ、三井住友が売りに押され、野村も下げた。任天堂が大幅安、キーエンスも下落した。ファーストリテイリング、ファナックなど値がさ株の下げが目立つ。東エレク、信越化も値下がりし、イーレックス、カシオ計算機、コニカミノルタなども売られた。
半面、神戸製鋼所が堅調、花王も高い。ソニーが買われ、リリコーが値を飛ばし、KIMOTO、ネットワンシステムズも大幅高。イー・ガーディアンも物色人気。ホンダ、SMC、神戸鋼、第一三共、商船三井も値上がりした。
東証2部株価指数は前日比49.87ポイント安の7631.03ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は133、値下がり銘柄数は319となった。
個別ではエルナー、IJTテクノロジーホールディングス、杉村倉庫、宮入バルブ製作所、ぷらっとホームが売られた。
一方、大和自動車交通がストップ高。平和紙業は一時ストップ高と値を飛ばした。富士ピー・エス、森組、TTK、アイスタディなど29銘柄は昨年来高値を更新。オプティマスグループ、セントラル総合開発、カンダホールディングスが買われた。
