25日午前の日経平均株価は反発した。前引けは前日比303円75銭高の2万8709円27銭だった。
前場は、景気敏感株を中心に自律反発狙いの買いが優勢となり、日経平均株価は前引け段階で300円あまりの上昇をみせた。前日までの4日続落でこの間に1800円以上の下落をみせていたことから値ごろ感が意識され、押し目買いを誘導した。全体の8割以上の銘柄が上昇しているが、前日の米国株市場でハイテク株が売られたこともあり半導体関連などハイテク株には安い銘柄も散見された。
四半期末が接近するなか、「月末にかけて年金基金など複数の金融資産を運用する投資家から、保有資産の構成比率を調整する目的の売りが膨らむとの警戒感が根強い」という。決算期末が近づき、国内機関投資家による押し目買いや事業法人の自社株買いが入りにくいとの見方もあり、戻り待ちの売りが出た。
PBR(株価純資産倍率)が相対的に低い銘柄で構成する東証株価指数(TOPIX)のバリュー(割安)指数は前引け時点で1.8%高と、上昇が目立った。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3526億円、売買高は6億4012万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1828、値下がりは310、変わらずは54だった。
業種別株価指数(全33業種)は銀行業、電気機器、輸送用機器、小売業などが上昇し、情報・通信業とその他製品は下落した。
個別では、三井金や三菱マ、コニカミノルの上昇が目立った。三菱UFJ、三井住友が大幅に値上がりし、野村も買われた。あおぞら銀や国際石開帝石、日本製鉄も高い。ファストリやファナックも上げた。JR東日本、JR東海が上伸し、JALも締まった。
一方、日野自といすゞが下落。ソフトバンクGが7営業日続落や東エレク、アドテスト、ソニーが売られた。日本電産、楽天、ZHDは売り物に押された。
東証2部株価指数は前日比23.47ポイント高の7460.69ポイントと3日ぶり反発。
値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は153となった。
個別では旭コンクリート工業、トーソーが昨年来高値を更新。フジコピアン、コメ兵ホールディングス、ウイルテック、セキド、理経が買われた。
一方、さいか屋、FRACTALE、グローバルダイニング、パシフィックネット、コマニーが売られた。
