29日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比76円18銭安の2万2194円21銭だった。
米中の貿易摩擦への警戒感がくすぶるなか、週末とあって持ち高調整を目的とした売りが出た。日経平均は、2万2145円48銭(124円91銭安)まで下落する場面があった。
朝方は28日の米株式相場の上昇を材料視した買いが先行したが、週末とあって上値では利益確定売りが優勢になった。朝方発表の5月の鉱工業生産指数は、市場予想(1.1%低下)を上回り、前月比0.2%低下だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9437億円、売買高は5億7257万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1317、値上がりは653、変わらずは117銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、下落が29業種。石油・石炭、鉱業、水産が売られた。
上昇が4業種。医薬品、証券業、食料品と続いた。
個別では、第1四半期決算を発表したニトリHDが2%超安と売られ、ガンホーが急落、任天堂、トヨタ、三菱UFJ、東京エレクトロンが冴えない。ファミマや象印も下げた。
一方、新株発行と株式売り出しを中止すると発表したシャープが大幅高。
ソフトバンク、村田製作所、Jフロントが堅調、武田薬品や日立建機、日電硝が上昇した。
本日、東証1部に新規上場したスプリックスは初値2,587円 (公開価格2,400円)となった。
午前終値は、初値を約5%上回る2,720円だった。
東証2部株価指数は前日比7.05ポイント高の7316.78ポイントと反発した。
値上がり銘柄数は215、値下がり銘柄数は189となった。
個別ではセイヒョー、D.A.コンソーシアムHDが年初来高値を更新した。
石井表記、サイオス、ナガホリ、児玉化学工業、ムーンバットが買われた。
一方、日本ケアサプライ、シノブフーズ、オーウイル、サンコーテクノ、広栄化学工業など19銘柄が年初来安値を更新した。
ビート・ホールディングス・リミテッド、ウェルス・マネジメント、リミックスポイント、相模ゴム工業、ネットマーケティングが売られた。
