【寄り付き概況】
30日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比9円05銭安の2万7559円10銭。一時下げ幅は100円を超えた。今週に入り900円超上昇し、29日には約30年ぶりの高値を付けたとあって、利益確定を目的とした売りが先行した。
東京外国為替市場は午前9時23分時点で、1ドル=103円台の半ば(29日終値は1ドル=103円68-69銭)、1ユーロ=126円台の後半(同126円91-95銭)で取引されている。
やや円高・ドル安方向に振れていることも下押し材料となっている。
米経済対策に盛り込まれた現金給付を増額する案について、共和党の反対により実現への期待が後退し、前日の米株式相場が下げたことも重荷だ。
新型コロナウイルス感染拡大が続いていることへの警戒感も拭えない。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅も限定的となりそうだ。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落している。
個別では、JFEや日本製鉄、トヨタ、ホンダや日産自が売られている。ファナック、ソニー、AGCや板硝子も下落している。半面、ファーストリテが堅調、NTTデータや味の素が高い。
