13日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前週末比258円91銭高の2万8696円68銭だった。
前週末のNYダウが216ドル高と上昇し、S&P500種指数は最高値を更新するなど米国の株高が好感された。半導体関連株や海運株が値を上げた。上昇幅は一時300円を超える場面があった。
ただ、買い一巡後は売りに押され上値を抑えられた。200日移動平均(10日時点、2万8885円)が視野に入ると伸び悩んだ。12月日銀短観は大企業製造業の業況判断指数(DI)がプラス18と前回から横ばいだった。
前週末に発表された11月の米消費者物価指数(CPI)は大幅に上昇したが、ほぼ想定の範囲と受け止められ、米株式市場ではハイテク株を中心に買いが入った。米S&P500種株価指数は最高値を更新。東京株式市場でも値がさのグロース(成長)株などが物色された。
日本時間13日午前の米株価指数先物や、香港などアジアの株式相場が高く推移したことも支援材料となった。
市場からは「米CPIを無難に通過し、前週末に売った向きの買い戻しも入った。ただ、FOMC(米連邦公開市場委員会、14-15日開催)を控え、見極めたいとの空気は強い。ある程度織り込んでいるとはいえ、結果を見ないで見切り発車はできない」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆556億円、売買高は4億3455万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は876と、全体の4割にとどまった。値下がりは1184、変わらずは123銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は保険業、海運業、その他金融業などが上昇。下落は不動産業、輸送用機器、サービス業など。
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテスト、村田製が高く、三井ハイテックが急伸した。川崎汽船や日本郵船もしっかり。第一生命HDや東京海上が上昇。サイバー、ファストリも高い。
半面、リクルートホールディングスやトヨタ自動車、任天堂、エイチ・アイ・エス、IHIが値を下げた。
東証2部株価指数は前週末比2.42ポイント安の7483.89ポイントと続落した。
出来高1億9777万株。値上がり銘柄数は166、値下がり銘柄数は226となった。
個別では大盛工業、フルスピード、ギグワークス、アゼアス、クロスプラスなど16銘柄が年初来安値を更新。石井表記、エスティック、神島化学工業、コメ兵ホールディングス、大丸エナウィンが売られた。
一方、東京ソワールがストップ高。さくらケーシーエス、理研コランダムは一時ストップ高と値を飛ばした。JFEシステムズ、日本伸銅、セコニック、フジコピアン、青山財産ネットワークスなど8銘柄は年初来高値を更新。リミックスポイント、黒田精工、インスペック、オーミケンシ、バイク王&カンパニーが買われた。
