21日午前の日経平均株価は小幅に続落し、午前の終値は前日比3円54銭安の2万1504円00銭だった。
21日の米ハイテク株高を好感した買いが先行し日経平均は一時150円あまり上昇したが、世界的な景気減速への懸念がくすぶり、中国株安を警戒した売りが次第に優勢となった。
3連休を控えており持ち高調整の売りも出た。
陸運や不動産など内需株が買いを集め、10月の訪日観光客が2カ月ぶりに増加に転じたことが好感され、化粧品株が堅調だった。
一方では、北朝鮮の資金洗浄をめぐり米検察当局の捜査を受けたと報じられた三菱UFJは売られた。
また、資源関連や鉄鋼、銀行株などに売りが優勢だった。全般は様子見気分が強く、前場の売買代金は1兆円を下回っている。
市場参加者の動きが鈍く薄商いとなり、「値がさ株の動きに伴って日経平均も簡単に上下する状態」。市場では「米中首脳会談の結果を見極めたい投資家が多い」との声も聞かれ、積極的な売買は手控えられた。
JPX日経インデックス400は小反発、東証株価指数(TOPIX)は小幅続落した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で9889億円、売買高は6億887万株だった。
値下がり銘柄数は1250、値上がりは763、変わらずは97だった。
業種別株価指数(全33業種)は鉱業、銀行業、金属製品など19業種が下落、電気機器、その他製品、情報・通信業など14業種が上昇した。
個別では、ファーストリテーリング、エムアップ、ソフトバンクが下落、東海カや昭電工も軟調だった。アイロムが大幅安、ダブル・スコープも大きく売られた。
半面、10月の訪日外国人客が増えたことが好感され、資生堂が上昇。東京エレクトロン、GMOペイメントも買い優勢となった。サッポロHDが急伸、トリドール、コシダカHDが上昇した。
東証2部株価指数は前日比108.95ポイント安の7127.77ポイントと3日続落した。
出来高4574万株。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は190となった。
個別では、カワニシホールディングス、バイク王&カンパニー、三井金属エンジニアリング、サイバーステップ、神島化学工業など21銘柄が年初来安値を更新した。
ミズホメディー、東芝、SECカーボン、富士ソフトサービスビューロ、杉村倉庫が売られた。
一方、サンユウがストップ高。ベネフィット・ワン、東邦化学工業、ネポン、マルマエ、相模ゴム工業が買われた。
