285円高 大幅反発、円安進行で全面高

4日午前の日経平均株価は反発した。前場終値は前週末比285円66銭高の2万2457円01銭。東証株価指数(TOPIX)は25.84ポイント高の1775.01と大幅に上昇した。
 
1日発表の5月の米雇用統計が労働市場の改善を裏付ける内容で、米景気に楽観的な見方が広がった。運用リスクをとる姿勢を強めた機関投資家から主力株に買いが入った。
1ドル=109円台後半の円安・ドル高や前週末の米株高を好感し、輸出関連株に加え、小売業など内需株にも買いが広がり、全面高となった。
 
市場では「買い持ち専門の機関投資家が米景気拡大を期待して時価総額上位の銘柄に買いを入れていた」との声が出ていた。
 
8日には株価指数先物などの特別清算指数(SQ)算出を迎える。日経平均が2万2500円に近づくなか、「オプションの買う権利の売り手が株価指数先物に散発的な買いを入れた」のも株価上昇につながったとの声があった。
 
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1243億円、売買高は7億3171万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1797と、全体の約86%を占めた。値下がりは238、変わらずは49だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は輸送用機器、電気機器、銀行業、情報・通信業などが上昇し、その他製品と鉱業が下落した。
 
個別では、トヨタやスズキなど自動車株の上昇が目立った。三菱UFJや三井住友トラなど銀行株も高い。住友鉱や東海カが大幅高だった。
TDK、ソニーも買われた。村田製作所、デンソー、資生堂も値を上げ、SBIホールディングスも買われた。
 
一方、任天堂が大幅安となり年初来安値を更新した。ファストリは下落した。マネックスGは大幅安だった。レオパレス21の下値模索が続き、マネックスグループも安い。ヤーマン、アダストリアなども値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比12.35ポイント高の7236.30ポイントと反発した。
出来高5649万株。値上がり銘柄数は290、値下がり銘柄数は140となった。
 
個別では、フライトホールディングス、マークラインズ、相模ゴム工業、阪神内燃機工業、D.A.コンソーシアムホールディングスなど6銘柄が年初来高値を更新。
SECカーボン、アサガミ、東京自働機械製作所、プレミアグループ、カーチスホールディングスが買われた。
 
一方、省電舎ホールディングス、三井金属エンジニアリング、オーウイル、寺岡製作所、旭コンクリート工業など13銘柄が年初来安値を更新。
ファステップス、アーバンライフ、リミックスポイント、ビート・ホールディングス・リミテッド、アサヒ衛陶が売られた。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次