28日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ小反発、12ドル高=ナスダックは小幅続伸

28日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反発し、終値は前日比12ドル19セント高の4万9015ドル60セントだった。

米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日の金融政策決定会合で、4会合ぶりに利下げ見送りを決定。政策金利の据え置きは市場の予想通りだった。
日系証券筋は記者会見ではパウエル議長から今後の利下げ時期や自身の進退に関する具体的な発言はなく、「あまり材料視されなかった」と指摘した。

今後の政策運営の見通しについて、踏み込んだ発言が少なかった。パウエル議長の記者会見を受けても、株式相場を大きく動かなかった。

市場の関心はハイテク大手の決算内容に集まっている。28日引け後には超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン(壮大な7社)」のうち、マイクロソフト、メタ(旧フェイスブック)、テスラが業績を公表。人工知能(AI)関連の投資計画などが注視されている。

通常取引終了後にはマイクロソフトやメタプラットフォームズ、テスラといった主力企業による2025年10〜12月期決算発表を控えていた。相場への影響が大きいハイテク企業の実績や見通しを見極めたい雰囲気が強く、積極的な買いが見送られた面もある。

ダウ平均は上げ幅が100ドルを超える場面もあった。個別銘柄ではエヌビディアが上昇した。人工知能(AI)半導体「H200」を巡って、中国当局が中国の大手ハイテク3社が購入することを認めたとロイター通信が28日報じた。中国事業を巡る収益期待から買いが優勢となった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、ハードディスクドライブ(HDD)のシーゲート・テクノロジーが急騰した。27日夕に発表した2025年10〜12月期決算と26年1〜3月期の収益見通しが市場予想以上だった。オランダの半導体製造装置のASMLホールディングが28日発表した25年10〜12月期決算では受注額が市場予想を大幅に上回った。

一連の決算発表はAI関連の投資や需要が継続的に続いているとの受け止めにつながり、他のAIハードウエア関連株にも買いが波及した。マイクロン・テクノロジーやウエスタンデジタルなどが上昇した。

ダウ平均の構成銘柄では前日に急落したユナイテッドヘルス・グループが買われた。ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やキャタピラーも高かった。一方、アムジェンやスリーエム(3M)は下げた。

ナスダック総合株価指数は6日続伸し、終値は前日比40.350ポイント高の2万3857.448だった。一時は25年10月29日に付けた最高値(2万3958)を上回った。

S&P500種株価指数は6営業日ぶりに小幅反落し、終値は0.57ポイント安の6978.03だった。取引開始直後に初めて7000を上回る場面があった。

〔ロンドン株28日 反落〕

28日の英FTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落し、前日比53.37ポイント(0.52%)安の1万0154.43で終えた。

外国為替市場でこのところ、幅広い通貨に対してドル売りが出やすくなっている。ドル安が収益の追い風となる米企業への投資妙味が意識される一方で、英国企業の株式に買いが入りにくかった。28日の欧米株式市場で半導体関連などハイテク銘柄が投資家の関心を集めたが、FTSE100種指数の構成銘柄にハイテク関連が少ないことも響いた。

FTSEの構成銘柄では、バーバリーが4.70%安、医療機器・精密部品大手スミスグループが3.29%安、製薬大手アストラゼネカが2.68%安と下げを主導。
一方、産金大手エンデバー・マイニングは4.28%高、産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズは4.27%高、投資信託スコティッシュ・モーゲージ・インベストメント・トラストは2.11%高と買われた。

〔ドイツ株28日 続落〕

28日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前日比71.65ポイント安の2万8422.79で終えた。28日夕に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表とパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見を控え、持ち高を一方向に傾ける動きは限られた。

DAXでは、ヘルスケア大手フレゼニウスが3.80%安、製薬大手バイエルが3.31%安、航空機大手エアバスが2.18%安と下げた半面、商用車大手ダイムラー・トラックは3.33%高、半導体大手インフィニオン・テクノロジーズは2.60%高、化学品商社ブレンタークは2.16%高で取引を終えた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反落し、前日比1.05%安で終えた。27日に2025年12月期決算を発表したLVMHモエヘネシー・ルイヴィトンが同7.8%安で終えるなど高級ブランド株が下げ、指数の重荷となった。

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