【寄り付き概況】
12月3日の日経平均株価は、前週末比278円33銭高の2万2629円39銭と大幅に7日続伸してスタート。注目された1日の米中首脳会談では、米国が中国に対する追加関税の発動を90日間猶予することで合意。当面は、両国の対立激化が回避されるとの見方から、先行き不透明感が後退し、買いが先行したようだ。
外国為替市場では1ドル=113円台後半の推移と円安傾向にあることも主力株中心に支援材料となっている。ただ、日経平均は米中首脳会談による貿易摩擦緩和への期待を織り込みながら前週末まで6日続伸し、この間に4%近い上昇をみせていたことで、目先は利益確定売り圧力も意識されそうなタイミング。買い一巡後の動きが注目される。
寄り付き時点で業種別では33業種ほぼ全面高で、値上がり上位に海運、機械、電気機器、卸売、化学など。
財務省が取引開始前に発表した7-9月期の法人企業統計調査(金融、保険を除く)によると、売上高は前年同期比6.0%増、経常利益は同2.2%増、設備投資は同4.5%増だった。
個別では、トヨタ、ソニー、安川電が買い注文を集め、キーエンス、ファナック、東エレク、コマツも堅調。三菱UFJ、三井住友が小高く、野村、東京海上、ソフトバンクG、NTT、任天堂が上伸し、JTは強含み。東海カが大幅高となっている。
半面、ファーストリテが値を消し、7&iHDは軟調で、武田が小甘い。日本郵政はさえない。
225先物は、アムロ・JP・メリル・モルスタが買い越し。
野村・GS・大和・パリバ・みずほ・ソジェンが売り越し。
TOPIX先物はモルスタ・アムロ・クレディ・SBIが買い越し。
ドイツ・JP・バークレイズ・みずほ・GS・野村が売り越し。
テクニカル的には、五洋建(1893)、Sフーズ(2292)、ウェルネット(2428)、インフォマート(2492)、エディオン(2730)、双日(2768)、キッコーマン(2802)、UKC(3156)、Fブラザーズ(3454)、Ubikom(3937)、セ硝(4044)、パカライ(4095)、積水化(4228)、ソースネク(4344)、科研薬(4521)、エーザイ(4523)、栄研化(4549)、エーザイ(4523)、大塚(4578)、アース(4985)、三菱マテ(5711)、山一電(6941)、カッパ(7421)、丸文(7537)、アルゴグラフ(7595)、マニー(7730)、前田工繊(7821)、ヴィア(7918)、イトーキ(7972)、正栄食(8079)、ユニチャーム(8113)、サンリオ(8136)、トモニ(8600)、京阪神ビ(8818)、小田急(9007)、JR東海(9022)、西鉄(9031)、南海(9044)、京阪(9045)、JR九州(9142)、王将(9936)が動兆。
