272円高と大幅続伸も米中間選挙にらみ

7日午前の日経平均株価は続伸した。午前の終値は前日比272円87銭高の2万2420円62銭だった。
 
米中間選挙の大勢判明を前に、海外ヘッジファンドによる売買で相場の振れが大きくなった。日経平均は一時下げに転じる場面もあったが、共和党が上院で過半数を維持する可能性が意識され、米株価指数先物が上昇すると、日経平均先物に買いが入り日経平均は上げ幅を広げた。
 
日経平均はチャート分析上で節目の一つとなる200日移動平均の約2万2390円を上回ったほか、25日移動平均(約2万2443円)に接近した。
 
日経平均を大きく押し上げているのはファーストリテ、ソフトバンクGの2銘柄で、「株式先物中心の動き」だった。後場も米選挙動向を眺めた先物の売買が日経平均の動きを主導するとみられる。
 
市場からは「米中間選挙をにらみ荒い値動きだが、大勢が判明すればもっと激しい動きになるだろう。イベントに合わせてトレードする短期筋は結果が出れば、内容いかんを問わず、ポジションを閉じてくるため、乱高下する可能性がある」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
東証1部の出来高は7億6690万株、売買代金は1兆3789億円。騰落銘柄数は値上がり1671銘柄、値下がり387銘柄、変わらず53銘柄。
 



業種別株価指数(33業種)は、海運業、ガラス・土石製品、情報・通信業、不動産業などが上昇。下落は水産・農林業、石油・石炭製品など。
 
個別では、ファストリやソフトバンク、ファナック、任天堂といった値がさ株が高い。NTTが大幅高となったほか、信越化やアドテストの上げも目立った。トヨタ自動車が上昇し、東海カーボンも物色人気。エー・アンド・デイがストップ高に買われ、カチタスも値を飛ばした。

一方、ダイキンや京セラ、オリンパスが安い。りらいあコミュニケーションズが急落、シュッピンも大幅安。宝ホールディングス、三菱マテリアルも安い。

東証2部指数は前日比44.77ポイント高の7092.20ポイントと3日ぶり反発。値上がり銘柄数は269、値下がり銘柄数は135となった。
 
個別ではSECカーボン、エスティックが年初来高値を更新。パス、情報企画、ファーマフーズ、TBグループ、マルマエが買われた。
 
一方、北日本紡績、KTC、ダイヤモンドエレクトリックホールディングス、セコニックホールディングス、ノダなど6銘柄が年初来安値を更新。ラピーヌ、ソマール、パーカーコーポレーション、クワザワ、阪神内燃機工業が売られた。

 

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