〔米株式〕ダウ反落、408ドル安=医療保険株が暴落
27日のNYダウ工業株30種平均は反落し、終値は前日比408ドル99セント安の4万9003ドル41セントだった。
トランプ米政権は前日、公的医療保険制度を運営する民間会社に対する政府の支払いを来年は前年比で微増にとどめると発表。ダウ平均への影響が大きい米医療保険大手ユナイテッドヘルス・グループが収益悪化の懸念から20%安と暴落し、ダウ平均の下げ幅は500ドルを超える場面があった。
ユナイテッドヘルス1銘柄でダウ平均を420ドルあまり押し下げた。公的医療保険を管轄するメディケア・メディケイド・サービスセンター(CMS)が26日夕に発表した2027年度の保険会社への支払い案が市場の予想を大きく下回った。収益への懸念から、ヒューマナやCVSヘルスといった医療保険株全般に売りが出た。
市場関係者からは「政権は消費者への直接給付などを検討しているため、企業への支払いは抑えたいと考えているのではないか」(日系証券)との見方が聞かれた。
27日発表の1月の米消費者信頼感指数は84.5と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(90.0)を下回り、14年5月以来の低水準となった。米景気に対する強気な見方がやや後退したことも相場の重荷となった。一部の景気敏感株に売りが出た。
ハイテク株は上昇した。週内に決算を発表するマイクロソフトとアップルが高かった。市場では「今年に入り、株価が出遅れていたこともあり、収益成長への期待から買い直す動きが続いている」との指摘があった。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、ナイキやホーム・デポ、アメリカン・エキスプレスが下落した。27日朝に四半期決算を発表したボーイングも安かった。半面、アマゾン・ドット・コムやシスコシステムズが上昇した。
ナスダック総合株価指数は5日続伸した。終値は前日比215.741ポイント高の2万3817.098と、昨年11月上旬以来の高値だった。マイクロン・テクノロジーやブロードコムといった半導体株の上昇が目立った。主要な半導体関連株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は2%あまり上昇し、3営業日ぶりに最高値を更新した。
S&P500種株価指数も5日続伸した。終値は前日比28.37ポイント高の6978.60と、12日に付けた最高値を更新した。
〔ロンドン株27日 続伸〕
27日の英FTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比58.95ポイント(0.58%)高の1万0207.80で終えた。主要企業の決算発表シーズンが近づくなか、銀行株に好業績を期待した買いが入った。米関税政策を巡る不透明感は投資家心理の重荷で、指数の上値を抑えた。
公益、石油株が上げた。製薬株の一角や防衛・航空、小売りの関連銘柄に買いが入った。他方、鉱業・素材関連が売りに押されたほか、英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)が下げた。
FTSEの構成銘柄では、産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズが3.49%高、金融大手HSBCホールディングスが2.82%高、防衛大手バブコック・インターナショナル・グループが2.75%高と上昇。
半面、産金大手フレスニロは6.92%安、情報サービス会社RELXは5.13%安、会計ソフト大手セージは5.12%安と売られた。
〔ドイツ株27日 反落〕
27日のドイツ株価指数(DAX)は小幅ながら4営業日ぶりに反落し、前日比38.64ポイント(0.15%)安の2万4894.44で終えた。米関税政策を巡る不透明感がくすぶるなか、大型株の一部や自動車株に売りが出て、指数の重荷となった。
DAXでは、防衛大手ラインメタルが3.29%高、ヘルスケア大手フレゼニウスが3.04%高、コメルツ銀行が2.21%高と相場をけん引。
一方、食品加工機器大手GEAグループは3.43%安、ドイツ取引所は2.77%安、業務用ソフトウエア大手SAPは2.69%安で終わった。
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は3営業日ぶりに反発し、前日比0.26%高で終えた。
