27円高小幅続伸、米株高も上値重い展開

6日の日経平均株価は続伸し、前日比27円52銭高の2万1672円94銭で午前の取引を終えた。5日の欧米株が総じて上昇し、投資家心理が改善した。
 
ただ、前場の東京株式市場は上値の重い展開だった。朝方は売り買い交錯でプラス圏に浮上したものの買いが続かず、下値を探る展開に。
時間外取引での米株価指数先物の急落を受け、いったん弱含んだ。その後、1ドル=107円台を維持したこともあり、押し目買いが入り前引けは再び小幅プラス圏に切り返している。
 
トランプ米大統領が、中国製品に対する新たな追加制裁関税を検討する方針を表明。米中貿易問題を見極めようとの機運が高まり、積極的な売買は見送られた。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も3日続伸した。
 
値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の数は拮抗。また、前場の売買代金は1兆円を上回っているが盛り上がりに欠ける展開だった。
東証1部の出来高は7億913万株、売買代金は1兆1757億円。騰落銘柄数は値上がり951銘柄、値下がり1025銘柄、変わらず104銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、石油・石炭製品、小売業の上昇が目立ち、下落は、海運業、空運業、パルプ・紙など。

個別では、セブン&アイが大きく上昇。前日の取引終了後に発表した2019年2月の連結純利益が過去最高を更新する見通しであることが好感された。19年2月期の連結事業利益が増益になるようだと報じられたユニファミマなど小売株が買われたのも、日経平均を押し上げた。
マネックスグループが大幅高、レノバが急騰、イー・ガーディアンの上げ足の強さも目立つ。メンバーズ、オプトホールディングなども大幅高となった。
 
一方、SUMCOなど半導体関連が大きく下落。特別損失の計上を発表した不二越は大きく下げた。任天堂が軟調、武田薬品工業も安い。シンニッタンが利食われ、ラウンドワン、ソディックも下落した。
 
東証2部株価指数は前日比5.55ポイント安の7134.19ポイントと反落した。
値上がり銘柄数は170、値下がり銘柄数は235となった。
 
個別では、アートスパークホールディングス、日本化学産業、エンビプロ・ホールディングス、ヒラノテクシード、アピックヤマダなど12銘柄が年初来安値を更新。
ファステップス、パシフィックネット、三光合成、アイスタディ、セーラー万年筆が売られた。
 
一方、カワニシホールディングス、セイヒョー、東亜石油、三精テクノロジーズ、大同信号など8銘柄が年初来高値を更新。瑞光、ロブテックス、ビート・ホールディングス・リミテッド、イワキ、田辺工業が買われた。
 

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