24日午前の日経平均株価は続落した。午前の終値は前日比27円06銭安の2万1983円72銭だった。
前日に大幅な下落となった翌日とあって自律反発狙いの買いが先行、寄り付き直後に2万2191円86銭(前日比181円08銭高)まで上昇した。
一巡後はアジア株式相場の下落を警戒した売りが次第に優勢になり、下げに転じ、再びプラス圏入りする場面もあったが、買いは続かず、前引けにかけて小安い水準となった。
前日のキャタピラー決算などを受け中国景気減速に対する懸念が膨らんでいる。また、原油市況の急落もリスク回避ムードを助長した。
市場からは「自律反発で始まったのはいいが、あっという間にマイナスに沈み、強気も言えない状況だ。決算発表の最中で国内機関投資家や個人投資家は動きにくく、短期筋の売りにやられっぱなしだ。やはり、米国株が落ち着かないと何とも言えない」との声が聞かれた。
日経平均は5月以降、おおむね2万1500~2万2000円近辺を下値メドとして反発する展開が続いており、足元の水準で個人投資家などが戻り狙いの買いを入れたとの見方があった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆2745億円、売買高は6億8545万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1259、値上がりは760、変わらずは86銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)では、鉱業、石油・石炭製品、ガラス・土石製品の下落が目立ち、上昇は水産・農林業、ゴム製品、食料品など。
個別では、ファーストリテイリングやKDDIが堅調、前日に18年4~9月期業績を発表した日本電産、ユニー・ファミリーマートホールディングスも買われた。古河電池が値上がり首位、OKIも商いを膨らませ大幅高に買われた。東京製鉄、ネオスも物色人気。
半面、任天堂が軟調、東海カーボンが大きく売られた。23日に2018年4~9月期の連結純利益予想を下方修正したSUBARUの下げも目立つ。東邦亜鉛が急落、SUMCOも大幅安。昭和電工、日本ライフラインなども安い。
東証2部株価指数は前日比33.75ポイント安の7116.45ポイントと続落した。
出来高5018万株。値上がり銘柄数は126、値下がり銘柄数は270となった。
個別では、南海辰村建設、三光マーケティングフーズ、セイヒョー、オーミケンシ、SFPホールディングスなど29銘柄が年初来安値を更新。川金ホールディングス、トーヨーアサノ、アイル、サイバーステップ、寺岡製作所が売られた。
一方、マックスバリュ東北、京進、インテリジェント ウェイブ、エスティックが年初来高値を更新。ファーマフーズ、アオイ電子、クロスキャット、グローバルダイニング、IJTテクノロジーホールディングスは値上がり率上位に買われた。
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