24日午前の日経平均株価は続伸し、前日比269円19銭高の2万7763円43銭で終えた。
前日の米国株市場ではNYダウなど主要3指数が揃って高くなり、ナスダック総合指数が最高値を更新したこともあって、マーケット心理が強気に傾いた。
米株式市場で主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2.6%高となり、東京株式市場でも半導体関連株の上昇が目立った。世界的な新型コロナワクチンの接種進展への期待から、海運株や空運株も高かった。
香港株などアジア株が堅調に始まったことも買い安心感を強め、上げ幅は300円を超える場面もあった。
日経平均は短期の戻りのメドとみられていた25日移動平均(2万7686円、23日時点)を上回り、上昇に弾みがついた。なお、NT倍率は先物中心限月で14.34倍と横ばいで推移しており、方向感は出ていない。
市場では「海外投資家が日経平均先物の売り持ち高を買い戻している」との声もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1450億円、売買高は4億5756万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1753と、全体の約8割を占めた。値下がりは323、変わらずは109銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、海運業、鉄鋼、空運業、非鉄金属など30業種が上昇。ゴム製品、銀行業、精密機器は下落した。
個別では、日本郵船がきょうも売買代金トップで大幅続伸、商船三井やANAHD、JFEも買われた。レーザーテック、東京エレクトロンなど半導体製造装置関連株への買いも目立つ。トヨタ自動車もしっかり。キーエンスが上値を伸ばし、ベイカレント・コンサルティングも買われた。東邦アセチレンが続急騰、エアトリも値を飛ばした。
半面、ヤマハ発動機が大きく売られ、昭和電工も急落した。ケイアイスター不動産は値下がり率トップに売られた。オリンパス、日ハムも安い。
東証2部株価指数は前日比65.02ポイント高の7500.00ポイントと続伸した。
出来高は7745万株値上がり銘柄数は275、値下がり銘柄数は91となった。
個別では、大丸エナウィンが一時ストップ高と値を飛ばした。アクロディア、日本ハウズイング、ササクラなど4銘柄は年初来高値を更新。アウンコンサルティング、ピーエイ、東京コスモス電機、テラプローブ、ダイトーケミックスが買われた。
一方、さくらケーシーエス、北越メタル、木村工機、瑞光が年初来安値を更新。小池酸素工業、ミズホメディー、オプティマスグループ、北日本紡績、ニッチツが売られた。
