262円高、買い優勢で29年ぶり高値圏

6日午前の日経平均株価は続伸し、前日比262円07銭)高の2万4367円35銭で終えた。2018年10月2日の終値(2万4270円)を上回り、終値でみると1991年11月以来、およそ29年ぶりの高値水準。米国株高などを背景に景気敏感株を中心に幅広い銘柄に買いが入った。
 
為替は1ドル=103円60銭前後と急激な円高が進むなか、寄り付き段階では前日比29円安と小反落でスタートした。しかし下値には買いが入り、すかさずプラス圏に浮上。前日のNYダウが542ドル高と急伸しており、米株高を追い風に上値を切り上げる展開となっている。
米国で大統領選の勝敗が近く判明し、政治の不透明感が後退するとの期待から5日の米株式相場が大幅上昇しており、日本でも投資家が運用リスクをとる姿勢が次第に強まった。短期筋の買い戻しが進むと株価は一段高となった。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆2352億円、売買高は5億8359万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1362と、全体の63%を占めた。値下がりは720、変わらずは89銘柄だった。
 


業種別株価指数(33業種)は鉄鋼、機械、海運業、輸送用機器の上昇が目立ち、不動産業、医薬品が下落した。
 
個別銘柄では、日本製鉄やJFE、郵船や川崎汽が買われた。ダイキン、クボタも大幅高で、任天堂やトヨタが値を上げ、東エレク、日本電産、コニカミノル、ニコン、楽天やネクソンは底堅い。エーザイ、エムスリー、ファーストリテ、三菱UFJ、三井住友が買われた。
 
半面、三井不、菱地所が下押し、武田、中外薬は軟調。ソフトバンクGがさえない。ソニーは軟化し、キーエンス、レーザーテックは値を下げた。
 
東証2部株式指数は前日比5.84ポイント高の6173.63ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は214、値下がり銘柄数は163となった。
 
個別では、KHCが一時ストップ高と値を飛ばした。プレミアムウォーターホールディングス、STIフードホールディングス、Abalance、TONE、野村マイクロ・サイエンスは年初来高値を更新。鈴与シンワート、GMOペパボ、アマテイ、テクノフレックス、ユニバンスが買われた。
 
一方、ロンシール工業、ニッキ、ラピーヌが年初来安値を更新。MCJ、PALTEK、北日本紡績、アイケイ、ジャパンエンジンコーポレーションが売られた。

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