〔米株式〕ダウ3日続伸、17ドル高=ソフト株買い戻し
26日のNYダウ工業株30種平均は小幅に3日続伸し、終値は前日比17ドル05セント高の4万9499ドル20セントだった。
前日に四半期決算を発表したセールスフォースを中心にソフトウエアやIT(情報技術)銘柄が買われた。半面、エヌビディアなど半導体株の下落は重荷だった。
米半導体大手エヌビディアは5.5%安。前日発表した四半期決算は売上高、純利益ともに過去最高と強い内容だったが、顧客の米IT大手による巨額人工知能(AI)投資の持続性が懸念される中、市場で「来年以降も好業績が続くのか」という不安が台頭した。
セールスフォースは4%高だった。2027年1月期通期の売上高見通しの中央値が市場予想に届かなかった一方、25年11月〜26年1月期の売上高などは市場予想を上回った。人工知能(AI)が事業を代替するという「SaaSの終わり」が懸念されるなかでも堅調な業績だったとの受け止めがあった。
ほかのソフトウエアやIT関連にも買いが広がった。ダウ平均の構成銘柄では、IBMとマイクロソフトが高かった。
26日朝発表の週間の米新規失業保険申請件数は21万2000件と、ダウ・ジョーンズ通信がまとめた市場予想(21万5000件)を下回った。米労働市場の底堅さが改めて意識されたことも相場の追い風となった面がある。
半面、エヌビディアは5%あまり下落した。25日発表の25年11月〜26年1月期決算では、売上高や純利益が四半期として過去最高となった。だが、決算発表を前に買われていた後で、一部の投資家の高い期待に応えられなかったとの見方があった。
市場では「短期的な利益確定売りや月末を控えた持ち高調整の動きが重荷になった」との声も聞かれた。ダウ平均の構成銘柄ではないが、アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)やブロードコムといった半導体銘柄に売りが波及した。
そのほかのダウ平均の構成銘柄では、アメリカン・エキスプレスやゴールドマン・サックス、スリーエム(3M)が高い。半面、キャタピラーやメルク、アマゾン・ドット・コムは売られた。
ナスダック総合株価指数は3日ぶりに反落し、終値は前日比273.694ポイント安の2万2878.383だった。
〔ロンドン株26日 続伸〕
26日の英FTSE100種総合株価指数は続伸した。終値は前日比40.29ポイント高の1万0846.70と前日に続き最高値を更新した。26日に2025年12月期の通期決算を公表した英ロンドン証券取引所グループ(LSEG)と航空機エンジン大手の英ロールス・ロイス・ホールディングスが買われ、指数の上昇を支えた。
英LSEGは決算と同時に示した中期的な見通しが投資家の安心感を誘ったほか、自社株買い計画も好感された。ロールス・ロイスも中期的な財務目標の引き上げと追加の自社株買い計画を公表した。
情報関連サービスのRELXなど、人工知能(AI)の浸透が既存の事業モデルを揺るがすとの警戒から売られやすくなっていた銘柄に買いが入った。金融に買いが優勢だった。半面、鉱業や通信、製薬の関連銘柄に売りが出た。
FTSEの構成銘柄では、システムキッチンメーカーのハウデン・ジョイナリーが10.75%高、ロンドン証取が9.06%高、情報サービス会社RELXが4.55%高と大幅上昇。一方、業績見通しを下方修正した製薬会社ヒクマ・ファーマシューティカルズは16.89%安と急落し、産金大手フレスニロと産銅大手アントファガスタもそれぞれ5.13%安、4.38%安と売られた。
〔ドイツ株26日 続伸〕
26日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比113.08ポイント高の2万5289.02と1月16日以来、約1カ月ぶりの高値で終えた。決算など個別の材料を踏まえた買いを支えにフランスや英国の株式相場が上昇し、ドイツ株式にも買いが波及した。
26日の米株式市場で主要な株価指数が下げ幅を広げる場面があり、DAXも一時、上昇幅を急速に縮めた。
DAXでは、ドイツ取引所が3.61%高、業務用ソフトウエア大手SAPが3.26%高、人工透析製品・サービスのフレゼニウスメディカルケアが2.56%高と相場をけん引。半面、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは4.95%安、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは3.12%安、エネルギー大手シーメンス・エナジーは2.69%安で終わった。
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は3日続伸した。終値は前日比0.72%高の8620.93と、前日に続き最高値を更新した。英国の配電会社を買収すると公表した仏エネルギー大手エンジーが大幅高となったほか、自動車の欧州ステランティスが上げた。一方で欧州鉄鋼大手アルセロール・ミタルが下落した。
欧州主要600社の株価指数であるストックス600はわずかながら反落した。前日終値を上回って推移する場面が目立ったものの、米株式相場の下落につれて水準を切り下げた。
