18日午前の日経平均株価は小幅に反発し、前引けは前週末比26円99銭(0.08%)高の3万2418円25銭だった。
3連休明けとなったきょう前場の東京株式市場は、朝方は主力株中心に買いが優勢で日経平均株価は300円以上上昇する場面があったが、その後は戻り売りに上値が重くなり、上げ幅を縮小した。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇したことで市場センチメントが改善したが、日米で企業決算が今後本格化するなか、この内容を見極めたいとの思惑もあって、買い一巡後は売りに押される地合いとなった。もっとも個別株の物色意欲は旺盛で、プライム市場の67%の銘柄が上昇している。
米国で主要な半導体銘柄が買われたことから、東京株式市場でも値がさの半導体関連株が上昇して相場を押し上げた。日経平均は上げ幅を300円超まで広げる場面があった。
日経平均は25日移動平均(3万2968円、14日時点)が上値抵抗線として意識されており、買い一巡後の上値は次第に重くなった。
前引けにかけては急速に伸び悩んだ。17日発表の中国の4~6月期国内総生産(GDP)の伸びが市場予想を下回った。朝方は景気刺激策への期待から中国関連株に買いが優勢となったが、18日の香港や上海の株式相場が下落すると「過度な楽観が後退し、一気に利益確定売りが広がった」との指摘があった。
後場の日経平均はプラス圏での推移を継続できるか。今週から米企業、来週からは国内企業の4-6月期決算発表が本格化することから、決算内容を見極めたいとして積極的ない買いを手控える向きもありそうだ。また、ハイテク株や景気敏感株といった東証プライム主力株への投資は様子見ムードが台頭する可能性もある。本日は、一足先に決算を発表している企業へ注目が集まっている。引き続き個別株物色が中心となるか注目しておきたい。
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6675億円、売買高は6億2573万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1225、値下がりは550、横ばいは59銘柄だった。JPXプライム150指数は反発し、前引け時点で1.97ポイント(0.19%)高の1025.65だった。
業種別株価指数(33業種)では、銀行業、金属製品、空運業の上昇が目立った。下落は石油・石炭製品、鉱業、サービス業など。
個別では、レーザーテックがしっかり、東京エレクトロンも買いが優勢となった。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが物色人気となったほか、トヨタも買われた。
SHIFTが商いを集め上昇した。第1四半期2ケタ増益で業績上振れ期待が高まったサーバーワークスが急騰、第1四半期大幅増益で好進捗となったヨシムラフードも急上昇、古野電気、RPAホールディングス、ジンズホールディングスなどが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。
半面、アドテストは朝方に年初来高値を付けた後、下落に転じた。ソシオネクストが安く、ソフトバンクグループも冴えない。ファーストリテイリングも売りに押された。and factory、楽天グループも下落した。
第1四半期大幅減益をネガティブ視されたテラスカイが下がり率トップに、第1四半期は想定以上の大幅減益となったIDOMが大幅下落、北の達人コーポレーション、JNSホールディングス、ベイカレントなどが東証プライム市場の値下がり率上位に顔を出した。
