25日線を突破できるかに注目

20日後場の日経平均株価は大幅続伸し、2万7217円(前日比232円高)引けとなった。19日の米国株高や円安進行を受け、買い優勢で始まり、上げ幅は一時400円を超えた。
一巡後は、日銀の「指し値オペ」実施で、円が下げ渋り、先物に断続的な売りが出て大きく伸び悩む場面もあったが、その後は持ち直し、引けにかけては2万7200円近辺でもみ合った。
 
あす21日の日経平均株価は、為替にらみの展開か。
20日の東京外国為替市場で、円は一時1ドル=129円台に下落し、円安・ドル高進行が自動車株を中心とする輸出関連株の追い風となった。
円安が引き続きサポート要因として意識される可能性がある。ただし、「為替動向については政府・日銀の一言二言で流れが変わる可能性があり、先行きは不透明だ」との声も聞かれ、円安一服で利益確定売りを誘うことも考えられる。折しも、3月期決算の発表を控え、見極めたいとの空気もあり、積極買いは期待しにくい面もあろう。
 
チャート上では、約2週間ぶりに75日移動平均線(2万7194円)を回復したが、これを維持しつつ、とりあえず至近距離にある25日線(2万7299円)をクリアできるかが注目されるだろう。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(20日現在)
 
28544.27  ボリンジャー:+2σ(25日)
28462.04  ボリンジャー:+2σ(13週)
28126.94  200日移動平均線
27922.03  ボリンジャー:+1σ(25日)
27840.94  26週移動平均線
27713.34  ボリンジャー:+1σ(13週)
27350.30  新値三本足陽転値
27321.34  均衡表基準線(週足)
27299.79  25日移動平均線
 
27217.85  ★日経平均株価20日終値
 
27194.73  75日移動平均線
27034.95  均衡表雲上限(日足)
27018.56  6日移動平均線
26964.64  13週移動平均線
26946.29  均衡表雲下限(週足)
26846.96  均衡表転換線(日足)
26778.97  均衡表基準線(日足)
26725.21  ボリンジャー:-1σ(26週)
 
終値は75日移動平均線を突破し、4月6日安値と15日高値で形成するマドを埋めたほか、パラボリックが買いサイン点灯を開始して株価の回復トレンドを確認する形となった。
ローソク足は小陽線の胴体部分7.06円から上下にヒゲを出す十字足に似た形状で終了し、足元の売り買い拮抗状態を窺わせた。株価上方の25日線(本日2万7299.29円)や下方の5日線はともに上向きで、25日線との下方乖離率は0.30%と小さいため、近日中の終値25日線突破による上昇トレンド強化が期待される。
 

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