24日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ反発、370ドル高=ハイテク株に買い戻し

24日のNYダウ工業株30種平均は反発し、終値は前日比370ドル44セント高の4万9174ドル50セントだった。人工知能(AI)が既存事業のビジネスモデルを揺るがすとの「AI脅威論」を背景に前日に相場が大きく下げた後で、一部の主力株に買いが入った。

ダウ平均は500ドル近く上昇する場面があった。セールスフォースやIBMなどが買われた。ともにAIがもたらす影響が警戒され、前日にかけて売られていた。

23日のダウ平均は821ドル安と約1カ月ぶりの下げ幅だった。AI開発のアンソロピックが次々と新機能を発表するなか、AIが収益機会を奪うとの見方でソフト関連やサイバーセキュリティーなどを筆頭に様々なセクターで売りが広がった。

24日にはアンソロピックがAI自動化ツール「コワーク」を既存のソフトに組み入れられる機能を発表した。AIがソフトを代替するとの過度な警戒が薄れたとの見方があった。23日に4%超下げたソフト関連銘柄で構成する上場投資信託(ETF)「iシェアーズ拡大テクノロジー・ソフトウエアセクター(IGV)」は2%近く上昇した。
「米経済の底堅さが意識され、投資家心理を支えた」との声もあった。

民間有力調査会社コンファレンス・ボードが発表した2月の消費者景気信頼感指数は前月から上昇し、市場予想を上回った。将来の景気に対する悲観論が和らいだことも買い安心感につながった。
ただ、トランプ米政権の高関税政策を巡る先行き不透明感が重荷となったほか、翌25日に発表される半導体大手エヌビディアの決算内容を見極めたいとの思惑から様子見ムードも漂った。

ダウ平均の構成銘柄ではないがアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が9%近く上げた。メタプラットフォームズに今後数年で最大6ギガワット相当のAI半導体を供給する契約を結んだと24日に発表し、成長期待が高まった。主要な半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇した。

そのほかのダウ平均の構成銘柄では24日に四半期決算を発表したホーム・デポが高い。アップルやアマゾン・ドット・コム、ナイキなどにも買いが入った。一方、ユナイテッドヘルス・グループやマクドナルドといったディフェンシブ株の一角が安かった。

ナスダック総合株価指数は反発した。終値は前日比236.409ポイント高の2万2863.682だった。インテルやクアルコムが買われた。

〔ロンドン株24日 小幅続落〕

24日の英FTSE100種総合株価指数はわずかながら続落し、前日比4.15ポイント安の1万0680.59で終えた。米関税政策を巡る不確実性や、人工知能(AI)の浸透が既存の事業モデルを揺るがすとの警戒感などから投資家の慎重姿勢が根強く、積極的な買いが入りにくかった。

銀行や保険株に売りが優勢だった。たばこ株、ヘルスケア関連の銘柄にも売りが出た。半面、24日の米国市場で主要な株価指数が上昇していることは投資家心理の支えとなった。鉱業、公益株に買いが優勢だったほか、24日に2025年12月通期決算を公表した一部銘柄への買いも指数を下支えした。

FTSEの構成銘柄では、医療機器のコンバテックが10.40%高と急伸し、特殊化学品大手クローダ・インターナショナルが7.60%高、産銅大手アントファガスタが3.23%高で続いた。一方、投資会社メルローズ・インダストリーズは4.39%安、有害生物管理会社レントキル・イニシャルは2.96%安、不動産サイト大手ライトムーブは2.07%安と相場の重しとなった。

〔ドイツ株24日 小幅続落〕

24日のドイツ株価指数(DAX)はわずかながらに続落し、前日比5.72ポイント安の2万4986.25で終えた。米関税政策の不透明感や、人工知能(AI)による事業代替が既存事業の脅威になるとの警戒感などがくすぶり、相場の上値を抑えた。

24日の米国株相場が上昇していることは投資家心理を支え、DAXは上昇に転じる場面もあった。

DAXでは、自動車部品大手コンチネンタルが3.55%高、香料大手シムライズが2.96%高、電力大手RWEが1.93%高と上昇。半面、人工透析製品・サービスのフレゼニウスメディカルケアは7.51%安、航空機エンジン大手MTUエアロ・エンジンズは6.64%安、ヘルスケア大手フレゼニウスは2.63%安と売られた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は反発し、前日比0.25%高で終えた。

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