〔米株式〕
ダウ反落、285ドル安=注目決算控え売り優勢
23日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、終値は前日比285ドル30セント安の4万9098ドル71セントだった。
翌週に注目企業の決算発表を控えた持ち高調整の売りが優勢となり、反落した。
今月大幅に上昇してきた米金融大手ゴールドマン・サックスなどが売られ、ダウ平均を押し下げた。ダウは前日までの2日間に900ドル近く上がり、利益確定売りが出やすかった。一方、米IT大手のマイクロソフトやメタ(旧フェイスブック)には好決算を期待した買いが入り、ナスダックはプラスとなった。
日系証券関係者は週明けの相場について「好調な企業決算に下支えされる」と予想。ただ、トランプ大統領の言動を背景に「乱高下する恐れがある」と指摘する。
金融株を中心に売りが出た。
22日夕に2025年10〜12月決算を発表したインテルが急落したのも相場の重荷だった。
JPモルガン・チェースは1.9%安だった。最高経営責任者(CEO)のジェイミー・ダイモン氏をトランプ米大統領が提訴したことが22日に明らかになった。トランプ氏は21年の米連邦議会襲撃事件の後、政治信条に基づいて銀行が特定顧客との取引を断る「デバンキング」を受けたと主張した。
市場では「トランプ氏はデバンキングを不満に思っており、他社に飛び火する可能性があるとの懸念が高まった」との声が聞かれた。金融業に対する投資家心理が悪化し、ゴールドマン・サックスなど他の大手銘柄にも売りが波及した。
ダウ平均の構成銘柄ではないが、インテルが17%安で終えた。25年10〜12月期決算では、最終損益が5億9100万ドルの赤字だった。パソコン向けの販売が振るわなかった。同時に示した26年1〜3月期の収益見通しは特別項目を除く1株利益などが市場予想に届かなかった。米政府やエヌビディアなどが25年夏以降に出資を発表してから業績回復への期待が高まっていただけに、失望売りが膨らんだ。
ダウ平均は前日に4万9384ドルで終え、12日に付けた最高値(4万9590ドル)に迫った。来週は、メタプラットフォームズやマイクロソフトなど大型ハイテク企業の25年10〜12月期決算の発表が本格化する。米連邦準備理事会(FRB)の次期議長の指名があるとの観測もあり「リスク管理から持ち高を調整する動きも見られた」との指摘があった。
個別ではキャタピラーやウォルト・ディズニー、アメリカン・エキスプレスが下げた。メルクとIBMも売られた。一方、マイクロソフトやアマゾン・ドット・コムが買われた。エヌビディアも上昇。中国当局が同国のハイテク企業に対して人工知能(AI)半導体「H200」の受注準備を進めることを許可したとブルームバーグ通信が23日報じ、材料視された。
ナスダック総合株価指数は3日続伸した。終値は前日比65.224ポイント(0.27%)高の2万3501.244(速報値)だった。メタやアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が上げた。
S&P500種株価指数は3日続伸し、終値は前日比2.26ポイント(0.03%)高の6915.61だった。週間では昨年6月以来の2週連続安となった。
〔ロンドン株23日 小幅反落〕
23日の英FTSE100種総合株価指数は小幅ながら3日ぶりに反落し、前日比6.61ポイント(0.06%)安の1万0143.44で終えた。指数は前日終値を上回って推移する場面もあった。前日終値を挟み、比較的狭い範囲で一進一退の展開だった。
高級ブランドの英バーバリー・グループの下げが目立つなど、消費関連で売りが優勢だった。銀行が下げたほか、不動産関連の一角に売りが出た。週末入りを前に持ち高調整の売りも出て、相場の重荷となった。
他方、金や銀といった貴金属や銅など非鉄金属の値上がりを受け、鉱業株に買いが入った。中東などの地政学リスクが改めて意識されている。原油供給に響きかねないとの警戒感から原油先物相場も上昇し、英シェルなど石油株が買われたのも、指数を下支えした。
FTSEの構成銘柄では、保険大手ビーズリーが3.23%高、資源大手グレンコアが2.21%高、産金大手エンデバー・マイニングが2.15%高と買われた。一方、高級衣料のバーバリーは6.20%安、自動車保険のアドミラル・グループは5.76%安、保険大手アビバは5.17%安と下げた。
〔ドイツ株23日 小幅続伸〕
23日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に続伸し、前日比44.24ポイント高の2万4900.71で終えた。ソフトウエアの独SAPなど大型株の一角が買われ、指数を支えた。週末を控えて持ち高調整や利益確定の売りも出やすく、DAXは明確な方向感を欠いた。
DAXでは、業務用ソフトウエア大手SAPは4.26%高、一部金融機関が投資判断と目標株価を大幅に引き上げたエネルギー大手シーメンス・エナジーは3.09%高、防衛大手ラインメタルは2.21%高と上昇。半面、スポーツ用品大手アディダスは5.71%安、通販大手ザランドは4.12%安、医療機器のシーメンス・ヘルシニアーズは1.84%安で取引を終えた。
欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は小幅ながら3日ぶりに反落し、前日比0.07%安で終えた。
