225円高と続伸、買い一巡後は東エレク失速で上値重い

19日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比225円10銭(0.58%)高の3万8707円21銭だった。
 
 前日の欧米株高を受け買い優勢の地合いとなり、日経平均株価は続伸した。前日の米国株市場で主要株価指数が揃って上昇、ナスダック総合株価指数は過去最高値更新が続いている。個別に米エヌビディア<NVDA>が最高値を更新し時価総額世界首位に浮上、同社株の人気が波及し、半導体関連も総じて高い。
 
ただ、東京株式市場では半導体主力銘柄に安いものが目立ち、全体指数の上値が押さえられた。外国為替市場でドル高・円安が一服していることも輸出セクターには向かい風となっているもようだ。日経平均は3万8000円台後半で強弱観を対立させている。
 
18日発表の5月の米小売売上高の伸びが市場予想を下回り、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ開始時期が後ずれするとの見方がやや後退して米ハイテク株高に拍車がかかった。株価指数先物主導で日経平均も上昇を強めた。
 
値がさのソフトバンクグループ(SBG)やアドテストなどに買いが集まった。ただ、きょうは奴隷解放記念日(ジューンティーンス)の祝日で米全市場が休場とあって短期筋の買い一巡後日経平均は伸び悩んだ。東エレクが下落したほか、小売りや海運の下げも目立った。
 
今晩の米国市場は、奴隷解放記念日「ジューンティーンス」祝日のため休場。後場の東京市場は前場よりも様子見ムードが強まり商いは閑散となろう。日経平均は25日移動平均線が位置する38737円水準を挟んだもみ合い相場を想定する。米国市場は休場、国内でも売買材料に乏しいことなどから、プライム市場の売買代金は今年最低水準となりそうだ。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは19.43ポイント(0.72%)高の2735.19だった。JPXプライム150指数は続伸で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6544億円、売買高は6億8414万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1125と全体の約7割だった。値下がりは468、横ばいは52だった。

 


 
業種別では、保険業、銀行業、輸送用機器、機械、その他金融業などが上昇した一方、海運業、小売業、石油・石炭製品、パルプ・紙、精密機器などが下落した。
 
個別ではソフトバンクグループが商いを伴い上昇、三菱重工業も買い人気を集めた。アドバンテストが高く、TDK、日東電工、日立製作所、リクルート、ダイキンが上昇した。トヨタ自動車が堅調。藤田観光は前日のストップ高に続ききょうも大幅高。三菱自動車工業も買われた。
 
半面、売買代金トップとなったディスコが軟調、東京エレクトロンも冴えない。ソシオネクストも売りに押され、SCREENホールディングスも下落した。ファナック、トレンド、資生堂、三越伊勢丹が下落した。FPパートナーはストップ安、ヤーマン、TOKYO BASEも大きく値を下げた。

 

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