221円高と反発、米株高や円安受け

16日午前の日経平均株価は反発し、前引けは前日比221円74銭(0.81%)高の2万7723円60銭だった。
 
きょう前場は主力株中心に買い優勢の展開となり、日経平均株価は2万7000円台後半に歩を進めた。前日の欧米株高や外国為替市場でのドル高・円安などを背景にリスクを取る動きが強まっている。前日の米国株市場では、強い経済指標の発表を受け米長期金利が上昇しているもののハイテク株が値を上げていることで、東京株式市場にも買い安心感が浮上している。
 
外国為替市場で円相場が一時1ドル=134円台まで下落した。輸出採算が改善するとの見方から自動車株の上昇が目立った。市場では「海外勢の売買注文に厚みはないが、リスクオンムードとなっている」との声があった。
 
株価指数先物に断続的な買いが入り、現物株にも波及した面もある。ファストリやソフトバンクグループ(SBG)、東エレクなど値がさ株が買われ、日経平均を押し上げた。
 
 
今晩は米1月卸売物価指数(PPI)が発表される。一昨日に発表された米1月消費者物価指数(CPI)の結果を受けてインフレ鈍化の一服が意識されつつある中、CPIに対して先行性の高いPPIの結果が強いものとなれば、楽観ムードの修正が起きる可能性は十分にあるだろう。本日の東京市場は為替の円安進行も追い風に強含みで推移しているが、今晩の米国市場の動向を見極めたいとの思惑から、日経平均は引き続き2万8000円手前での上値の重い展開が予想される。
 
東証株価指数(TOPIX)も反発した。午前終値は前日比14.48ポイント(0.73%)高い2002.22と、取引時間中としてはおよそ2カ月半ぶりに節目の2000を上回った。
 

 


前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆3358億円、売買高は5億8023万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1319、値下がりは412、変わらずは105銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では輸送用機器、ゴム製品、その他製品などが上昇。パルプ・紙、水産・農林業、倉庫・運輸関連業などは下落した。
 
 
個別では、三菱自や日産自が大幅上昇した。ファーストリテイリングが買われ、任天堂や日本製鉄、川崎汽も高い。ソフトバンクグループがしっかり。任天堂、キーエンスなども上昇した。円谷フィールズホールディングスが急騰、日本金銭機械、ダブル・スコープなども大幅高だった。
 
半面、シマノが安く、塩野義製薬も冴えない。ダイヤモンドエレクトリックホールディングスが大幅安、Robot Homeも利食われた。サッポロHDや大ガス、シチズンが売りに押された。

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