26日午前の日経平均株価は小幅に反落し、午前の終値は前日比22円02銭安の2万2592円23銭だった。
東証株価指数(TOPIX)は11.62ポイント高の1765.10と続伸した。
26日付の日本経済新聞は、日銀がETF(上場投資信託)買いに関し、価格形成に過度な影響を抑えるため、TOPIX型を増やす一方、日経平均型を減らすことを検討していると報道。日経平均株価への指数寄与度が高い値がさ株が下落し、午前9時35分には、同64円48銭安の2万2549円77銭を付ける場面もみられた。
外国為替市場では1ドル=111円を下回るドル安・円高に振れていることで気迷いムードもあった。しかし買い意欲は旺盛で、結局全体の8割以上の銘柄が上昇した。
市場では「日経平均株価は日銀のETF買い入れへの思惑で軟調となったが、好業績銘柄が物色されるなか、TOPIXは堅調。18日の直近高値(1761.24)を上抜いたことで、上昇機運が高まりそうだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続伸した。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆1733億円、売買高は6億2959万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1715と値下がりの306を大きく上回った。変わらずは80だった。
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、証券・商品先物取引業の2業種が下落。上昇は鉱業、その他製品、石油・石炭製品が目立った。
個別では、トヨタ自動車が堅調、任天堂も買いが優勢。アドバンテストが大きく買われたほか、信越化学工業もしっかり。日本航空電子工業が値を飛ばし、ヤマシンフィルタも物色人気となった。LINEが大幅に上昇した。昭和シェルや大林組、鹿島が上げた。
半面、アルツハイマー型認知症治療薬の臨床試験結果の詳細を発表したエーザイが急落し、日経平均を60円あまり押し下げたのも重荷だった。
2018年4~6月期の受注高が低調だったファナックやファーストリテイリング、TDKなども安い。バリューコマース、エムアップが大幅安、ネオス、インターアクションも利食われた。
東証2部株価指数は前日比18.71ポイント高の7426.09ポイントと3日続伸した。
出来高4613万株。値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は158となった。
個別では、テクノ菱和、アイ・アールジャパンホールディングス、キクカワエンタープライズが年初来高値を更新。省電舎ホールディングス、オーウイル、伏木海陸運送、阪神内燃機工業、ネポンが買われた。
一方、ブルボン、日本ピグメントが年初来安値を更新。リミックスポイント、KIホールディングス、ビート・ホールディングス・リミテッド、堀田丸正、JIECが売られた。
