219円高と3日続伸、年初来高値を上回る、米株連騰を好感

20日前場の日経平均株価は前日比219円92銭高の2万287円67銭と3日続伸して引けた。
前日の米国市場でNYダウ工業株30種平均が前週末16日に続いて史上最高値を更新した流れを受け、東京市場でも買いが先行した。
為替が1ドル=111円台後半の円安・ドル高に振れたことも株価上昇を加速した。
 
寄り付きの買いが一巡した後も相場全体の騰勢は衰えず、日経平均株価は2日に付けた取引時間中の今年最高値(2万0339円81銭)を上回り、前場後半には前日比250円36銭高の2万0318円11銭まで上昇する場面があった。
 
市場では「連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ後も米国株の上昇基調が崩れなかったため、世界的の主要市場で株式投資に安心感が広がっている」と指摘する声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は9億7727万株、売買代金は1兆3107億円。
東証1部の値上がり銘柄数は1607、値下がりは301、変わらずは109と、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を大幅に上回った。
 
日経平均プラス寄与度トップはファストリで、日経平均を27.00円押し上げ。次いでソフトバンクが18.71円、東エレクが13.31円、スズキが9.51円、KDDIが9.13円と続いた。
マイナス寄与度は1.33円の押し下げで花王がトップ。以下、日ハムが1.14円、中外薬が0.95円、日揮が0.61円と並んだ。
 
業種別では33業種中30業種が上昇し、下落は水産・農林、電気・ガス、不動産の3業種にとどまった。値上がり率1位はゴム製品で、以下、保険、証券・商品、機械、ガラス・土石、非鉄金属と続いた。

個別では、第一生命HD、MS&ADなどの保険株や、野村、大和証Gなどの証券株が買われた。任天堂 の「Nintendo Switch」好調で部品を供給する関西の電子部品メーカー各社の業績に追い風と報じられ、田淵電機がストップ高後に同値カイ気配。第2四半期(16年12月-17年5月)の連結利益予想を上方修正したイワキも上伸。17年5月期の連結業績予想を上方修正したアスクルや、デクセリアル、ホクシン、ダイトエレクなどの上げも目立った。
 
半面、日水、マルハニチロなどの水産農林株が軟調。前週末に民事再生法の適用申請に向け最終調整入りと報じられ、前日ストップ安配分のタカタがストップ安ウリ気配。トーセ 、ヤーマン、CYBOZU、長谷工などの下げも目立った。
 
 
東証2部株価指数は前日比44.51ポイント高の6071.77ポイントと続伸した。値上がり銘柄数は242、値下がり銘柄数は176となった。
個別では、図研エルミック、東京ボード工業がストップ高。高田工業所、カワサキ<3045>、イーグランド、クロスプラスなど27銘柄は年初来高値を更新。花月園観光、ファステップス、ピクセラ、ラオックスが買われた。
 
一方、西菱電機、櫻島埠頭<9353>が年初来安値を更新。フュートレック、アドバンテッジリスクマネジメント、NCS&A、フマキラー、ジー・スリーホールディングスが売られた。

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