215円安と反落、利食い売り優勢

 
14日午前の日経平均株価は反落し、前引けは前週末比215円99銭(0.76%)安の2万8047円58銭だった。
きょう前場は売り優勢の地合いとなった。米株高が続いていることは追い風材料ながら、日経平均は前週末に800円を上回る上昇をみせていたこともあり、きょうは目先利益確定の動きが表面化した。日経平均寄与度の高い一部の値がさ株の下げの影響が大きく、売買代金上位の銘柄をみても高安まちまちの展開となっている。
日経平均の寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)の急落も重荷となり、前場の安値圏で終えた。そのなか、半導体関連株への買いが目立っている。
 
外国為替市場で円相場が1ドル=139円台前半と、足元で円高・ドル安傾向にあることも、輸出関連株の売りにつながった。
寄り付き直後は小幅に上昇する場面もあった。前週末の米株式市場で主要株価指数が上昇した流れを受け、海外短期筋などによる買いが入った。値がさ株のファストリや東エレクは上昇し、日経平均を下支えした。
市場では「国内勢が主力の半導体関連を物色している」との声が聞かれた。
 
中国・香港市況は堅調に推移している一方で、米株先物はやや軟調な展開が続いている。
さて、後場の日経平均は、下げ止まるか。米株先物の動向を横目に、個別に材料が出た銘柄中心に物色が継続するか注目しておきたい。
 
東証株価指数(TOPIX)も反落した。前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆9998億円、売買高は7億5251万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1195と、全体の65%を占めた。値上がりは564、変わらずは75銘柄だった。
 
 



業種別株価指数(33業種)では倉庫・運輸関連業、情報・通信業、石油・石炭製品などが下落。ガラス・土石製品、化学、陸運業などは上昇した。
 
個別では、売買代金2位となったソフトバンクグループが急落して日経平均を押し下げている。オリンパス、大阪チタが急落。ANAやJALなどの空運株、日本郵船や川崎汽船、商船三井などの海運株も軟調に推移している。大阪チタニウムテクノロジーズも軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも冴えない。ツバキ・ナカシマ、ミルボンなどが急落した。
 
半面、きょうも断トツの売買代金をこなしているレーザーテックが堅調、東京エレクトロンも続伸。ファーストリテイリング、キーエンス、資生堂、日本電産などが堅調に推移、ダブル・スコープやリクルートHDなどの主力グロース株も上昇した。
そのほか、想定以上の7-9月期業績や上方修正を好感されたアシックス、今期業績見通しはコンセンサス上振れとなったラクスなどが大幅に上昇した。そのほか、平田機工、スズケンなどが東証プライム市場の値上がり率上位に顔を出した。

 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次