25日前場の日経平均株価は前日比209円04銭高の2万783円67銭と4日ぶりに大幅反発した。
朝方は、買いが先行した。
24日の米国株式は高安まちまちながら、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅上昇を受け、半導体関連株中心に買われ、指数上昇に寄与した。
伸び悩む場面もあったが、中国・上海総合指数高や円弱含みも支えとなり、前場終盤には一時2万789円65銭(前日比215円02銭高)まで上昇した。
前場取引時間中に外国為替市場でもドルが買われ、1ドル=109円台後半に円安が進んだこともポジティブ材料。先物を絡め海外ヘッジファンドなどのショートカバーが全体指数を押し上げる格好となった
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸した。
市場からは、「半導体関連株の上昇に救われた面はあるが、指数寄与度の高い銘柄が元気になれば、日本株も買いやすい。一段買い上がるのは決算を見てからになるが、買い戻しや短期的な新規マネーも流入しているもようで雰囲気は悪くない」との声が聞かれた。
東証1部の出来高は6億6610万株、売買代金は1兆169億円。騰落銘柄数は値上がり1671銘柄、値下がり372銘柄、変わらず83銘柄。
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、情報・通信業、輸送用機器、銀行業などが上昇し、医薬品だけが下落した。
個別では、SUMCOが商いを膨らませ大きく買われたほか、ファナック、東京エレクトロンも上値追い。太陽誘電が値を飛ばし、京セラ、村田製作所も買いを集めた。ファーストリテイリングが堅調、ダイキン、資生堂、東海カーボンも上昇している。日本通信が買われ、カブドットコム証券は前日に続きストップ高に買われる場面があった。
半面、塩野義製薬など薬品株の一角が冴えず、クボテックが続落。ジャパンディスプレイも売りに押された。東京製鉄が安く、宝ホールディングスも軟調となった。
東証2部株価指数は前日比67.61ポイント高の6644.58ポイントと続伸した。
出来高3440万株。値上がり銘柄数は282、値下がり銘柄数は103となった。
個別では、ショクブンがストップ高。太平製作所、インスペックは昨年来高値を更新。ウイルコホールディングス、デュアルタップ、RVH、Abalance、日本アビオニクスが買われた。
一方、大日本コンサルタント、昭和化学工業、クリヤマホールディングス、グローバルダイニング、DNAチップ研究所が売られた。
