22日前引けの日経平均株価は続伸した。前週末比20円44銭高の2万2221円00銭で取引を終了した。東証株価指数(TOPIX)は2.08ポイント高の1619.01だった。
日経平均は方向感に欠け、こう着感の強い相場展開となっている。前週末の米株式市場がイースター(復活祭)休暇で休場だったほか、22日も香港や主要欧州市場が休場のため、商いが薄かった。
短期の海外投資家による株価指数先物の売買で値が上下に振れる場面もあった。
中国・上海株式相場が下げに転じると、海外ヘッジファンドなどが株価指数先物に売りを出し、日経平均の下げ幅は一時100円を超えた。
一方で、日本国内の10連休を控え、信用売りを出している個人投資家の買い戻しがあり、相場を支えた。
市場からは、海外勢が休暇入りし、市場参加者が少ない中で「株価指数先物に振らされやすい相場つきになっている」状況だ。22日は手掛かり材料に乏しい週明けに加え、今週は2019年3月期決算発表の本格化なども控え、投資家は動きにくい環境にある。
「手掛かり材料がない。仮にあっても10連休を控え、取引をしたくないというのが本音だろう。目先筋が中心であり、個別では決算や値動きの良いものに反応しているだけだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400も小幅に上伸した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で8676億円、売買高は4億7656万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1060銘柄、値下がり963銘柄、変わらず117銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は建設業、海運業、不動産業が上昇し、下落は空運業、その他製品、その他金融業など。
個別では、大和ハウスが急反発し、大成建設も上昇した。イオン、セブン&アイが上昇し、小田急と京王が高い。パスコが一時ストップ高となり、ユニファミマ、コナミHD、資生堂も買われた。
半面、KOAが急落し、任天堂も低い。スクリンとSUMCOが下げたほか、三菱UFJと第一生命HDが軟調だった。ファナック、 東エレクが売られ、ファストリの下げも目立った。
東証2部株価指数は続伸した。前週末比3.43ポイント高の6887.05ポイントだった。
出来高3997万株。値上がり銘柄数は181、値下がり銘柄数は198となった。
個別では、ダイナックホールディングス、セイヒョー、セントラル総合開発、アクロディア、ケミプロ化成など11銘柄が年初来高値を更新した。価値開発、インスペック、都築電気、リミックスポイント、宇野澤組鐵工所が買われた。
一方、アイケイ、ユタカフーズ、あじかん、フジックス、トーヨーアサノなど11銘柄が年初来安値を更新した。アルメディオ、ロブテックス、アドテック プラズマ テクノロジー、ビート・ホールディングス・リミテッド、TBグループが売られた。
