20円高と小幅続伸、売り一巡後に上げ転換

22日午前の日経平均株価は小幅に続伸した。午前の終値は前週末比20円53銭高の2万2499円32銭だった。
日経平均株価は取引開始直後に、前週末比170円弱下落した。
朝方は、新型コロナウイルス感染者数の拡大やアップルの一部店舗の再閉鎖を嫌気した米国での株価下落に引きずられ、東京市場も景気敏感株を中心に利益確定売りが先行した。
 
しかし、世界的な景気刺激策による経済の早期回復期待が底流にある中で、米株価指数先物の反発とともに値を戻した。新型コロナ検査キットに関する報道が材料視された塩野義が急騰するなど、個人の旺盛な投資意欲にも後押しされ、日経平均は切り返す展開となった。
 
市場からは「強い動きだ。時間外でNYダウ(ミニ)先物が下げ幅を縮小し、その辺りをにらんでの動きだろう。新型コロナ問題では、日本は米国ほど酷くなく、その差も株価面で優位に働いている」との声が聞かれた。
 


業種別株価指数(33業種)は、鉄鋼、医薬品、繊維製品などが上昇し、下落は空運業、陸運業、食料品など。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で7983億円、売買高は4億5422万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は940と、全体の4割強にとどまった。値下がり数は1112と全体の半数強に達した。変わらずは105銘柄だった。
 
個別銘柄では、日本製鉄が高く、東レはしっかり。塩野義が大幅高で、中外薬、アステラスも買われた。ソフトバンクG、ZHD、DLEは値を飛ばした。東エレクが続伸し、ソニー、レーザーテックは堅調だった。日製鋼や神戸鋼、日軽金HDや宇部興も上げた。
 
半面、JAL、JR東日本、京王、東急、京成、東急が安く、ヤクルト、JT、花王、任天堂、アドバンテス、トヨタ、富士フイルム、三菱商が下落した。
 
東証2部株価指数は前週末比157.80ポイント高の6654.66ポイントと5日続伸した。
出来高1億3212万株。値上がり銘柄数は209、値下がり銘柄数は156となった。
 
個別では、ツインバード工業が一時ストップ高と値を飛ばした。クレアホールディングス、北海道コカ・コーラボトリング、プレミアムウォーターホールディングス、Oak キャピタル、プロスペクトなど12銘柄は年初来高値を更新。都築電気、鉄人化計画、イムラ封筒、アイケイ、キーウェアソリューションズが買われた。
 
一方、クレステック、萬世電機、JMACS、ビットワングループ、ビート・ホールディングス・リミテッドが売られた。

 

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