1月最後の取引となる本日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比216円高の2万773円だった。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)が、現地30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)終了後の声明文で、年内利上げ見送りの可能性を示唆したことから、同日のNYダウ平均株価が前日比434ドル高と大幅続伸したことを好感し、株価指数先物主導で、日経平均が一時、前日比300円超まで上げ幅を拡大する場面があった。
ただ、外国為替市場で、1ドル=108円台後半へと円高・ドル安が進行したことが足かせとなり、徐々に伸び悩む推移となった」との見方が出ていた。
明日(1日)の東京株式市場は、米1月の雇用統計発表を目前にした週末とあって、全体相場は持ち高調整の売り優勢が考えられる。
ただ、10~12月期決算の発表が前半のピークを迎えていることから、業績内容を吟味しながらの個別銘柄物色は一段と活発化しそうだ。
全体としてはリスクオンの流れが強まる展開が期待できるだろう。
日経平均はきょうの終値と先週末の終値がともに2万773円で、週間では横ばい。
そして明日からは2月相場に突入する。幸先良いスタートを切り、週間でも上昇を達成して先高期待を高めることができるかに注目したい。
■上値・下値テクニカル・ポイント(31日現在)
22404.68 均衡表雲上限(日足)
22149.92 200日移動平均線
21968.10 均衡表雲上限(週足)
21890.89 26週移動平均線
21865.11 ボリンジャー:+1σ(13週)
21698.33 均衡表基準線(週足)
21684.43 均衡表雲下限(週足)
21589.34 ボリンジャー:+3σ(25日)
21582.90 均衡表雲下限(日足)
21400.43 75日移動平均線
21164.68 ボリンジャー:+2σ(25日)
21022.88 13週移動平均線
20987.92 新値三本足陽転値
20823.69 均衡表転換線(週足)
20773.49 ★日経平均株価31日終値
20740.01 ボリンジャー:+1σ(25日)
20705.21 ボリンジャー:-1σ(26週)
20683.44 5日線
20665.31 6日移動平均線
20649.45 均衡表転換線(日足)
20315.35 25日移動平均線
20180.65 ボリンジャー:-1σ(13週)
20058.60 均衡表基準線(日足)
19890.68 ボリンジャー:-1σ(25日)
ザラ場安値は5日線をわずかに割り込んだが、終値ベースでは5日線を上回ったほか、25日線の下降角度が緩やかになり、底堅さを示した。
明日2月1日以降の日経平均が本日と同水準で引ければ、遅行線は株価を上回って強気シグナル発生が始まる可能性は意識される。
ボリンジャーバンドでは、終値が上向きで推移する+1σを上回った。
日経平均は+1σに沿った上昇が続いており、今後の上昇トレンド延長が予想される。
■東証主体別売買動向:1月第4週、外国人は現物で11週ぶり買い越し
東京証券取引所が31日発表した1月第4週(21~25日)の投資部門別売買動向(東京・名古屋2市場、1、2部など)は、現物の海外投資家が1201億6032万円と11週ぶりの買い越しとなった。前週は542億5806万円の売り越しだった。
なお、先物ベース(日経225とTOPIXの先物・mini合計)で外国人は894億円の買い越し。現物・先物の合計では2095億円と2週連続の買い越し(前週は968億円の買い越し)だった。
現物では、個人投資家は757億9132万円と3週連続の売り越し。事業法人は34億4213万円と4週ぶりの売り越し。信託銀は152億5876万円と10週ぶりの売り越しだった。
この週の日経平均株価は終値ベースで107円上昇している。
