今週の日経平均終値は2万3653円82銭、前週末比60円71銭安でした。
前週に週間で950円近い急騰を演じた反動もあって上昇一服で軟調となった。
日経平均は節目の2万4000円を前に上値が抑えられた。
そのような中、日銀の国債オペ減額を受けて金利上昇と円高が進行。米国でも長期金利が上昇し、株式市場の重しとなった。
円高への警戒や年初の急ピッチの上昇の反動から、売り圧力が強まった。
ドル・円相場の日足チャートを見ると、最近の米金利の上昇を背景に三角もち合いからのドル上放れ(円安進行)が期待されていたが、今週は逆にドルが小さく下放れる(円高進行)格好となってしまい、当面の円の安値余地の狭さと円高への警戒を抱かざるを得なくなったといる。
資金は新興市場に向かい、マザーズ指数やジャスダック平均が騰勢を強めた。日経平均は週間では約60円の下落となり、週足では陰線を形成した。
さて、来週(15~19日)の東京株式市場は、中長期的な先高期待感と、外国為替市場での円高進行警戒などを背景としたなかで、日経平均株価は引き続き2万3500円水準を挟んでの値固めの動きとなりそうだ。
来週のポイントは日経平均が2万3500円の心理的なフシ目を守ることと、円相場の上昇が111円で止まることでしょうか。いずれも最初の抵抗線に当たるのでここで止まるかが短期トレンドの注目点です。想定レンジは2万3200~2万3800円とする。
翌週の日銀金融政策決定会合(22~23日)を通過するまでは、積極的な買いが入りづらいと考える。月後半には国内企業の決算発表が控えているため、下値では押し目買いが入ると期待できるが、週を通して方向感に乏しい地合いが続くと予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
24384.19 ボリンジャー:+3σ(13週)
24297.30 ボリンジャー:+3σ(25日)
24227.80 ボリンジャー:+2σ(26週)
23863.06 ボリンジャー:+2σ(25日)
23816.47 ボリンジャー:+2σ(13週)
23703.88 6日移動平均線
23653.82 ★日経平均株価12日終値
23428.83 ボリンジャー:+1σ(25日)
23344.52 均衡表転換線(日足)
23248.76 ボリンジャー:+1σ(13週)
23035.91 均衡表基準線(日足)
22994.59 25日移動平均線
22962.48 均衡表転換線(週足)
22939.18 新値三本足陰転値
22784.91 ボリンジャー:+1σ(26週)
22681.05 13週移動平均線
22607.24 均衡表雲上限(日足)
22560.36 ボリンジャー:-1σ(25日)
22131.59 75日移動平均線
22126.12 ボリンジャー:-2σ(25日)
22113.34 ボリンジャー:-1σ(13週)
5日線レベルでの攻防となった。短期的には5日線が重しになる可能性があるが、昨年11月高値水準を上回って推移しており、トレンドが転換したわけではない。
ボリンジャーバンドでは+1σと+2σとのレンジ内での推移であり、過熱感は後退している状況。
週足形状では上昇する13週線を上回っての推移が続いているほか、ボリンジャーバンドでは拡大する+1σと+2σとのレンジ内での推移が続いている。
月足形状では+2σに沿った強いトレンドが継続している。そのため、長期上昇トレンドの中での一服といったスタンスであり、引き続き下値を固めつつ、次のターゲットである1991年10月の戻り高値水準となる2万5000円台への意識が次第に強まる格好だろう。
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