[概況]
7日の東京外国為替市場は、豪ドルと英ポンドの買いが目立った。まず、豪ドル買いの背景は、発表された豪州の経済指標が挙げられる。発表されたのは3月の豪貿易収支で、予想60億豪ドルのところ結果は106.02億豪ドルだった。
これにより豪経済への先行き不透明感が後退し、為替市場では豪ドル買いが活発となったというわけだ。豪ドル円はす高値を68.710円まで伸ばした。次に、英ポンド。本日の英ポンド買いの理由は、英中銀金融政策決定会合だ。会合の結果は政策金利と量的緩和が据え置かれたが、声明は追加緩和の用意があることを示唆。
このことが英ポンド買いにつながり、英ポンド円は高値132.02円まで上昇することとなった。さて、豪ドル円と英ポンド円は共に本日の上昇で、今後の動向を左右しそうなポイントに差しかかかった点がおもしろい。
つまり、豪ドル円でいえば20日移動平均線(68.70円近辺)で、英ポンド円では一目均衡表の雲の下限(131.90円近辺)だ。というわけで、この後の豪ドル円と英ポンド円は、前記したそれぞれのポイントを終値で明確に上抜けているかに注目したい。
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