199円安と4日続落。通信大手が大幅安

15日午前の日経平均株価は続落となった。午前終値は前日比199円69銭安の2万2494円76銭だった。

今日、前場の東京株式市場は、14日の米国市場ではディズニーによるM&Aや堅調な小売売上高が好感されたが、税制改革への先行き不透明感から後半に軟化する形で売られたことから、リスク回避ムードのなかで始まった。

12月の日銀短観の大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス25に上昇し、市場予想のプラス24を上回って5期連続で改善した。ただ、3カ月先の業況判断DIがプラス19と市場予想を下回ったこともあり、株価を押し上げる材料にはならなかった。

14日に楽天が携帯電話事業への参入を発表し、競争激化懸念でKDDIやソフトバンク、NTTドコモといった通信株が大幅安となり相場全体を押し下げた。楽天も大幅安で約10カ月ぶりに年初来安値を更新。

JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続落した。
東証1部の売買代金は概算で1兆2647億円、売買高は7億6038万株だった。
東証1部の値下がり銘柄数は1649、値上がり351、変わらず52だった。

個別では、ソフトバンクグループ、KDDI、NTTデータなどが安く、楽天も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。ソースネクストが売られ、JR東日本とJR西日本も安い。

一方、SBIホールディングスが高く、パイオニアも買いが優勢。東京エレクトロンと任天堂が買われ、小野薬とエーザイが高い。ファストリテも買われている。

東証2部株価指数は前日比20.63ポイント安の7174.64ポイントと7日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は158、値下がり銘柄数は301となった。

個別では、神島化学工業、ジオスター、リード、JEUGIAが年初来安値を更新した。東芝とオーミケンシ、森組などが売られた。

一方、アルトナー、カンロ、マックスバリュ東北など20銘柄が年初来高値を更新した。キョウデン、カワタ、宇野澤組鐵工所、朝日インテク、ぷらっとなどが買われた。

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