【寄り付き概況】
15日の日経平均株価は続伸して始まった。始値は前週末比197円40銭高の2万9807円37銭。前週末の米株式相場が上昇し、東京株式市場でも投資家心理が上向いた。好決算銘柄を物色する流れも続き、上げ幅は一時200円を超えた。
先週末の決算発表銘柄への物色が中心となる格好となっている。内閣府が取引開始前に発表した7-9月期国内総生産(GDP)第一次速報値は、前期比年率-3.0%で市場予想の-0.7%を下回ったが、相場へのインパクトは限定的なようだ。なお、米中首脳会談がオンラインで開催(日本時間16日朝予定)されると報じられており、緊張緩和に向けたきっかけとなるかが注目ポイントとなるだろう。
米国では市場予想を上回る決算が目立ち、今後も経済正常化に伴って景気回復が継続するとの見方が強まっている。前週末に主要企業の決算発表がほぼ一巡した日本国内でも、製造業を中心に業績の持ち直しが確認され、投資家の見直し買いが優勢だ。
日経平均への寄与度が大きい東エレクは、今期見通しの上方修正が好感されて最高値を更新。ほかの値がさの半導体関連株にも買いが波及した。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は続伸している。
個別では、エムスリーやソフトバンクグループ(SBG)が上昇。川重やクボタも買われている。一方でJFEや神戸鋼が安い。日通や富士フイルムも下げている。
