19日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ続落、203ドル安=原油高が重荷

19日のNYダウ工業株30種平均は続落し、終値は前日比203ドル72セント安の4万6021ドル43セントだった。2025年11月以来の安値を付けた。

米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測の後退が引き続き株売りにつながった。午後に米原油先物相場が下げ幅を拡大した場面で、ダウ平均は下げ渋った。

FRBは18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決めた。パウエルFRB議長は記者会見で、中東情勢が米経済に与える影響は不透明だとし、インフレ圧力が想定通り鈍化しなければ「利下げは行われないだろう」との認識を示した。

市場では「米経済の減速リスクよりもインフレ抑制を優先する姿勢が示された」との声が聞かれた。利下げ時期が後にずれる可能性が改めて意識され、19日も株売りが続いた。

イングランド銀行(英中銀)と欧州中央銀行(ECB)は19日、それぞれ政策金利を据え置くと発表した。米欧の主要中銀が原油高への警戒を強めている。米債券市場では長期金利が上昇する場面があり、株式相場の重荷となった。

イランは18~19日にかけ、カタールやサウジアラビアなど周辺国のエネルギー関連施設に対する報復攻撃を展開した。原油供給の混乱が長引くとの懸念から、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物市場で米国産標準油種WTIはこの日、一時100ドルの節目を再び突破。ハイテク大手など幅広い銘柄が売られた。
ダウ平均は一時500ドル近く下げた。米財務省がロシア産原油の購入を各国に認める新たな措置を発表したことなどを背景に、原油価格が落ち着くのに伴い、下げ幅を縮めた。

市場では「軍事攻撃が沈静化するか、ホルムズ海峡を通じたエネルギー輸送が元通りになるまで、これらの発言への信頼性は限られる」との見方があった。中東情勢の先行きを巡る不透明感は根強く、株式への買いは続かなかった。

ダウ平均の構成銘柄ではないが、マイクロン・テクノロジーが3.7%安で終えた。18日夕に発表した2025年12月〜26年2月期決算では売上高などが市場予想を上回った。一方、26年8月期通期の設備投資を増額する見通しを示し、利益の圧迫を懸念した売りが先行した。

ダウ平均の構成銘柄では、ボーイングやマクドナルド、スリーエム(3M)が下げた。ユナイテッドヘルス・グループとプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)も安かった。半面、シェブロンやシスコシステムズ、ゴールドマン・サックスは高かった。セールスフォースも上げた。

ナスダック総合株価指数は続落した。終値は前日比61.730ポイント安の2万2090.691だった。テスラやメタプラットフォームズ、ネットフリックスなどが売られた。

〔ロンドン株19日 続落〕

19日の英FTSE100種総合株価指数は続落した。前日比241.79ポイント安の1万0063.50と1月上旬以来、約2カ月ぶりの安値で終えた。

欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、6会合連続となる政策金利の据え置きを決定。一方、中東での紛争が長引けばエネルギー価格の上昇を通じて物価が押し上げられるとの見方を示したことから、市場では利上げ観測の強まりや景気の先行き懸念による売りが加速した。

原油や天然ガスの先高観測が根強い。エネルギー価格の上昇が英景気の逆風になるにもかかわらず、インフレへの警戒感から利下げは見込みづらいとの見方から投資家心理が悪化した。金融や資本財、消費関連を中心にほぼ全面安の展開で、FTSE100種指数を構成する100銘柄のうち上昇したのは石油大手の英BPなど3銘柄にとどまった。

中東情勢の緊迫を背景に、原油の国際指標の一つである北海ブレント先物の期近5月物は19日午前の取引で一時1バレル119ドル台と前日比1割ほど上昇した。その後は上げ幅を縮め110ドルを下回ったものの、水準は依然として高い。

英イングランド銀行は19日、政策金利を現行水準に据え置くと発表し、物価動向など情勢の推移を見極めたいと説明した。

英HSBCグループやナットウエスト・グループといった銀行株に売りが膨らんだ。航空機エンジン大手のロールス・ロイス・ホールディングス、消費財のユニリーバのほか鉱業株が下げた。一方、ソフトウエア開発のセージ・グループが上昇した。

〔ドイツ株19日 続落〕

19日のドイツ株価指数(DAX)は続落した。終値は前日比662.69ポイント安の2万2839.56と、2025年4月末以来10カ月半ぶりの安値となった。

欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で、6会合連続となる政策金利の据え置きを決定。一方、中東での紛争が長引けばエネルギー価格の上昇を通じて物価が押し上げられるとの見方を示したことから、市場では利上げ観測の強まりや景気の先行き懸念による売りが加速した。

不動産大手ボノビアが大幅安。半導体のインフィニオンテクノロジーズ、自動車部品の独コンチネンタルの下げも目立った。DAXを構成する40銘柄のうち、上昇したのはドイツ取引所1銘柄にとどまった。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続落し、前日比2.03%安で終えた。終値は7807.87と2025年9月下旬以来およそ半年ぶりの安値だった。

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