7日前場の日経平均株価は前日比185円33銭高の2万2733円68銭と4営業日続伸。取引時間中では、1996年6月に付けたバブル経済崩壊後の戻り高値(2万2666円)を上回った。
朝方は、円高が重しとなり、利益確定売りが先行した。一時2万2512円91銭(前日比35円44銭安)まで弱含んだが、6日の米国株高を支えに下値は限定的で、売り一巡後は根強い買いに上げ転換した。
円相場が伸び悩むとともに株価指数先物にまとまった買い物が入り、上げ幅を拡大して一時2万2775円68銭(同227円33銭高)を付ける場面があった。
海外投資家の買いがソニーなど主力株に入った。株価指数先物が上昇し、値がさ株に裁定取引に伴う買いが波及した。その後は上げ一服となった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。TOPIXは心理的節目となる1800を上回り、取引時間中としては07年2月27日以来の高水準となった。
東証1部の出来高は9億2789万株、売買代金は1兆6794億円。騰落銘柄数は値上がり1071銘柄、値下がり842銘柄、変わらず120銘柄。
個別銘柄では、原油高を受けて国際石開帝石は上昇し、今期業績見通しを上方修正した菱地所が上げた。4~9月期純利益が3%増と伝わったセコムが買われた。株価指数先物の上昇に伴い、ファストリや日東電といった値がさ株の上げが目立った。
三菱商、三井物も商社株やみずほFGや三菱UFJのメガバンクが底堅く、野村は値を飛ばした。
半面、減配見通しを前日に発表したディスコは売られた。4~9月期純利益が87%減ったソフトバンクは下げた。前日に上場来高値を付けたアサヒも下落した。円安一服を受けて、トヨタやSUBARUが下げた。マルハニチロが安く、リンナイは軟調、KLabは大幅安だった。
東証2部株価指数は前日比6.37ポイント高の6930.18ポイントと3日ぶり反発した。
値上がり銘柄数は201、値下がり銘柄数は239となった。
個別では、小島鉄工所が一時ストップ高と値を飛ばした。富士ピー・エス、TTK、コメ兵、アヲハタ、アサヒペンなど23銘柄は年初来高値を更新。DNAチップ研究所、ソリトンシステムズ、セメダイン、泉州電業が買われた。
一方、リード、Casa、マルヨシセンター、ショクブンが年初来安値を更新。
杉村倉庫、プレミアムウォーターホールディングス、技研興業、リミックスポイント下が売られた。
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