23日午前の日経平均株価は反発した。前日比184円57銭高の2万2621円84銭で前場を終えた。
前日の米株式市場でハイテク株の比率の高いナスダック総合株価指数が過去最高値を更新したことが支えとなった。上げ幅は一時200円を超す場面があったが、米中通商協議や中東情勢を巡るニュースに反応した株価指数先物への売りで下げに転じる場面もあった。
ナバロ米大統領補佐官が「中国との貿易合意は終わった」と発言したというニュースが伝わると日経平均先物に売り圧力が強まった。日経平均は一時、2万2200円台まで下落した。また、サウジアラビアへのミサイル攻撃の報道も投資家心理を下向かせた。
ただ、市場にはナバロ氏の発言趣旨について確認する必要があるとの見方も多く、「先物を売った短期筋の買い戻しが入った」とみられる。前場を通してみれば、方向感を欠くもみ合いの展開だった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発した。
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆1641億円、売買高は6億2202万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1453と、全体の約67%を占めた。値下がりは610、変わらずは96銘柄だった。
業種別のTOPIXは輸送用機器や海運業などの上げが目立った。割安感のある景気敏感株に買いが入ったほか、半導体関連株も堅調だった。
も堅調。一方、任天堂が軟調。
個別銘柄では、トヨタや日産自、スズキが上昇。ブリヂストンがしっかり。デンソーが値を上げ、東エレク、アドバンテス、SUMCO 、NECも買われた。電通グループやコナミHD 、OLC、リクルートHDが高い。三菱UFJ、三菱倉も堅調。ソフトバンクG、ファーストリテは小幅高だった。
半面、任天堂が軟調。ニチレイ、味の素が下落し、協和キリンや中外薬、塩野義、第一三共が安い。レーザーテック、レンゴーは弱含み。エムスリーがさえない。
東証2部株価指数は前日比0.51ポイント高の6622.37ポイントと6日続伸した。
出来高1億2563万株。値上がり銘柄数は224、値下がり銘柄数は168となった。
個別では、クレアホールディングス、北海道コカ・コーラボトリング、プレミアムウォーターホールディングス、GMOペパボ、キーウェアソリューションズが年初来高値を更新。アルメディオ、明治機械、JESCOホールディングス、フレンドリー、NCS&Aが買われた。
一方、ツインバード工業、日本アビオニクス、神姫バス、ウイルコホールディングス、SIGが売られた。
