179円高と続伸。2万2000円上回る、買い一巡後は伸び悩み

日経平均株価は前営業日比179円29銭高の2万2072円07銭、東証株価指数(TOPIX)も11.06ポイント高の1771.59と、ともに続伸した。
 
前週末の米国株上昇を引き継いで幅広くリスクを取る動きが広がり、日経平均は続伸で3営業日ぶりに2万2000円台を回復した。米長期金利の上昇一服やVIX指数の低下で投資家の不安心理が後退している。
しかし、2万2000円台は戻り売り圧力が強いほか、取引時間中に円高が進んだこともあって買い一巡後は伸び悩んだ。一時330円強の上昇をみせていた日経平均は前引け段階では180円高程度まで上げ幅を縮小している。
 
円相場が1ドル=106円台半ばに上昇し、日本株の上値を抑えた。株式市場では「日本企業が円高基調を考慮し2019年3月期は慎重な業績見通しを示すのではないか」との声もあった。
 
市場からは「パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言(27日)を控えているが、すでに公表した議会報告書と違った話が出なければ、織り込み済みと受け止められるだろう。今週は手掛かり材料に乏しく、商いが膨らまなければ、もみ合い相場になるとみている」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は6億2947万株、売買代金は1兆1410億円。騰落銘柄数は値上がり1266銘柄、値下がり697銘柄、変わらず96銘柄。
 
業種別株価指数(33業種)は、医薬品、陸運業、電気・ガス業などが上昇する一方、非鉄金属、ガラス・土石製品、石油・石炭製品は下落している。
 
個別銘柄では、三菱UFJ、三井住友が買われ、ソフトバンクグループが高く、ソニーもしっかり。塩野義製薬、武田薬品工業など医薬品株への買いが目立った。トヨタ、日産自なども堅調。また、北沢産業が高水準の商いをこなし大幅高に買われ、北の達人コーポレーション、メンバーズ、モバイルファクトリーも値を飛ばした。
 
半面、日本電産が軟調、ブイ・テクノロジーも値を下げた。田中商事、市光工業が急落、gumi、東海カーボンも大きく値を下げた。東邦鉛が売られ、日立は弱含み。JXTG、日立がさえない。 
 
 
東証2部株価指数は前週末比52.50ポイント高の7391.14ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は310、値下がり銘柄数は133となった。
 
個別では、阪神内燃機工業が一時ストップ高と値を飛ばした。桧家ホールディングス、ICDAホールディングス、プロパティエージェント、マイスターエンジニアリング、ゼニス羽田ホールディングスなど14銘柄は昨年来高値を更新。石井表記、ファステップス、フジオーゼックス、日本抵抗器製作所が買われた。
 
一方、ツヴァイ、マックスバリュ東北、タビオ、天満屋ストア、マックスバリュ西日本が売られた。
 
 

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