174円安と続落、半導体関連に売り

 
21日午前の日経平均株価は続落し、午前終値は前日比174円76銭(0.46%)安の3万8188円85銭だった。
 
前日のNYダウやナスダック指数が下落したことを受け、日経平均株価は値を下げてスタート。半導体関連などハイテク株が軟調に推移している。日経平均株価は一時200円を超える下落となる場面があった。特に、エヌビディアが米国時間の21日に決算発表を予定していることから、積極的な売買は手控える動きも出ている。
 
エヌビディアは人工知能(AI)向けGPU需要の拡大期待を背景に株価は年初から前週末までに5割近く上昇してきた。決算発表後に株価が調整する可能性を指摘する向きもあるなか、東京株式市場でも警戒ムードが広がりやすくなっている。アドテストが3%下げて日経平均を押し下げた。他では、東エレク、レーザーテクにも売りが広がった。
 
日経平均は朝方に230円ほど下げた後は、下げ渋って20円程度まで下げ幅を縮小する場面もあった。足元までの相場上昇をけん引してきた海外投機筋のリスク選好意欲は崩れておらず、株価指数先物に買いが入ると日経平均も持ち直した。半導体関連に売りが出る半面、業種別では海運や商社といった割安株とされる銘柄が買われるなど循環物色も見られた。
 

 

 


東証株価指数(TOPIX)は続落した。前引けは11.85ポイント(0.45%)安の2620.45だった。JPXプライム150指数も続落した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2689億円、売買高は7億9123万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1201と全体の約7割を占めた。値上がりは414、横ばいは42だった。
 
業種別株価指数(33業種)は保険業、鉱業、空運業、石油・石炭製品などが下落。上昇は海運業など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロン、アドバンテストが安く、ソフトバンクグループやソニーグループが値を下げた。信越化学工業や富士通も軟調だった。半面、川崎汽船や任天堂、三菱商事が高く、ファーストリテイリングがしっかり。
 
ソフトバンクグループ(SBG)、ソニーG、ダイキン、SMCが下落した。一方、ファストリ、中外薬、KDDI、バンナムHDが上昇した。
 
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次