17日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ小幅続伸、46ドル高=FOMC結果待ちで様子見

17日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、終値は前日比46ドル85セント高の4万6993ドル26セントだった。

ダウ平均は前週まで水準を切り下げた後で、主力株を買い直す動きが続いた。米長期金利の上昇が一服するなか、一部のハイテク株や景気敏感株が買われた。

中東からのエネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡を巡り、米国家経済会議(NEC)のハセット委員長は17日の米CNBCの番組でタンカーが同海峡を通過し始めていると話した。前日にはベッセント米財務長官が同様の認識を示しており、一部のエネルギー輸送は確保できるとの観測は市場心理を支えた。

ダウ平均は前週末に昨年11月以来の安値を付けていた。S&P500種株価指数は前週末、チャート分析で長期トレンドを示す200日移動平均近辺まで下がったが「前日は持ち直し、テクニカルな観点から17日も買いが入りやすかった面がある」との声も聞かれた。

米国・イスラエルとイランの武力衝突に伴う原油高で、インフレ圧力が強まるとの懸念から米債券には売りが出て長期金利は上昇傾向にあった。今週は上昇が一服し、17日は一時4.2%を下回り、前週末終値(4.27%)から水準を切り下げた。株式の相対的な割高感が薄れるとの観測につながった。

ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超えたが、主力株への買いが一巡した後は伸び悩んだ。イランはアラブ首長国連邦(UAE)など中東産油国のエネルギー拠点などへの攻撃を続けていると伝わった。石油輸出の回復には時間がかかる可能性も意識されている。

ニューヨーク原油先物市場では、WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近4月物は1バレル96ドル台前半と、前日終値(93ドル台半ば)を上回って取引を終えた。中東情勢の先行きが見通せない状況で原油価格の先高観は根強く、投資家心理の重荷となった。

連邦準備制度理事会(FRB)は17、18両日に開くFOMCで、政策金利の据え置きを決める公算が大きい。市場では、中東情勢悪化に伴う原油相場の高止まりがインフレ再燃を招くとの警戒感が広がり、年内の追加利下げ時期が後ろ倒しになるとの観測が浮上。FOMC参加者が示す金利や経済の見通しを見極めたいとの思惑から、積極的に取引は手控えられた。

ダウ平均の構成銘柄ではIBMやウォルト・ディズニー、アマゾン・ドット・コムが上昇した。ゴールドマン・サックスとアメリカン・エキスプレスも高い。半面、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)やセールスフォース、ハネウェル・インターナショナルは下落した。

ナスダック総合株価指数は続伸した。終値は前日比105.350ポイント高の2万2479.528だった。アルファベットやテスラが上昇した。ソフトウエア株に買いが優勢だったほか、半導体のマイクロン・テクノロジーへの買いが目立った。

〔ロンドン株17日 続伸〕

17日の英FTSE100種総合株価指数は続伸し、前日比85.91ポイント高の1万0403.60で終えた。
中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が再び上昇する中、エネルギー株を中心に買いが入った。主要中央銀行の金融政策決定会合を週内に控え、結果を見極めたいとの思惑から、一部には様子見ムードも見られた。

英スタンダードチャータード銀行や英バークレイズなど、このところ株価水準が切り下がっていた銀行株が買われたほか、ホテル株が上げた。資本財や鉱業、不動産関連のほか、原油価格の根強い先高観測からエネルギー関連の銘柄にも買いが優勢だった。他方、日用品の英レキットベンキーザー・グループや英ブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)など消費財の一角や、製薬の英GSKが下げた。

〔ドイツ株17日 続伸〕

17日のドイツ株価指数(DAX)は続伸し、前日比166.91ポイント(0.70%)高の2万3730.92で終えた。

中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が再び上昇する中、エネルギー株を中心に買いが入った。

DAXは水準を切り上げた。エネルギー高が欧州の景気や企業活動に悪影響を及ぼすとの警戒感がやや落ち着いた。

17日の米株式相場が上昇して始まったことも投資家心理を支えた。電力の独エーオンなどエネルギー関連の銘柄や保険株が上昇したほか、自動車・自動車部品や化学株に買いが優勢だった。一方で化粧品メーカーのバイヤスドルフ、スポーツ用品大手アディダスなど消費関連や、国際物流の独DHLグループが下げた。

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は続伸し、前日比0.48%高で終えた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次