168円と反発、朝高後は伸び悩み

 
27日午前の日経平均株価は反発し、前日比168円00銭(0.63%)高の2万6772円84銭、東証株価指数(TOPIX)は7.65ポイント高の1885.23と続伸して午前の取引を終えた。
 
前日の米株式市場の大幅高を受け、買い先行でスタート。
前日の米株式市場では小売りの一角や、半導体関連の上昇が目立った。東京株式市場でも東エレクやアドテストなどが買い戻され、相場のけん引役になった。ソフトバンクグループ(SBG)の上昇も目立った。一時400円近い上昇となり2万7000円に迫ったが、上値は重く買い一巡後は伸び悩んだ。海運や空運株が高く、半導体製造装置関連株なども上昇した。
一方、医薬品株は利益確定売りに押され、相場の重荷になった。
 
日経平均は2万7000円に届かず失速した。18、23、24日に続いて2万7000円台定着に失敗しており、戻り待ちの売りの強さが窺える。先週までは東京株式市場の海外市場と比べた相対的な強さを指摘する声が聞かれ、先物も日中取引の底堅さなどが目立っていたが、今週に入ってからは朝方の上昇から失速するケースが多く見られ、相対的な強さとやらは過去の話になったようだ。

 



市場では「このところ米長期金利の上昇が一服しているのはグロース(成長)株にとって支えだが、米金融政策や景気の先行きには不透明感が強く、持ち高を一方向には傾けにくい」という声が出ていた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6199億円、売買高は5億9908万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1018と、全体の約55%だった。値下がりは739、変わらずは80銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)では海運業、保険業、鉱業などが上昇。電気・ガス業、食料品、医薬品などは下落。
 
個別銘柄では、株式分割を発表した日本郵船が急伸し、川崎汽船や商船三井が買われた。日本航空やANAホールディングスもしっかり。レーザーテックや東京エレクトロンも値を上げ、信越化、豊田通商、テルモ、ソフトバンクグループやソニーグループが高い。
 
半面、任天堂やキーエンス、ファーストリテイリングが安く、エムスリー、KDDI、オリンパス、ベイカレント・コンサルティングが売られた。
 

株ちゃんofficial xはこちら!
目次