【寄り付き概況】
後場寄り付きの日経平均株価は前営業日比164円60銭安の2万1017円04銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、14.20ポイント安の1694.14で始まった。
日経平均株価、東証株価指数(TOPIX)ともにマイナス圏でのもみ合いが継続。輸出関連銘柄を中心に為替の円高・ドル安進行を嫌気した売りが広がっている。
外国為替市場では、1ドル=105円40銭台での推移。アジアの主要株式市場は、総じて軟調。
また、日経平均株価は、午後0時30分に前営業日比182円56銭安の2万0999円08銭と、2万1000円台を割り込んだ。取引時間中としては2月14日以来。
日経平均は売り買いが交錯しており、週末には先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていることもあり、手掛けづらさがうかがえる。
中小型株には朝方堅調だったものの、前場半ばから前引けにかけて大きく値を崩す銘柄が目立っている。これまで日経平均が不安定な中で堅調な値動きをみせていた中小型株が崩れてきており、積極的な売買はより手控えられそうだ。一部の堅調な銘柄等に短期資金が集中することになろう。
また、日経平均ダブルインバース・インデックス連動型上場投信<1357>が4日続伸。
同銘柄は日経平均株価の値動きと逆方向に連動するETFで、日々の騰落率が日経平均のマイナス2倍になるように基本設定されている。
トランプ米大統領が鉄鋼やアルミの輸入関税を引き上げる方針を表明したことを受けて、米国株主導で再び世界株市場はリスク回避の流れが強まってきた。東京市場でも全体相場の先行きに懐疑的な見方を示す個人投資家を中心に物色の矛先が向いている。
個別では、任天堂が下押し、ソフトバンクGはさえない。三菱UFJが売られ、三井不は続落。トヨタ、ファナックが値を下げ、三井物は軟調。ソニーが緩み、Vテク、SUMCOは大幅安となっている。
半面、KDDI、NTTが上伸し、ファーストリテ、JT、明治HDが値を上げ、中外薬は高い。
ランチバスケットは22件、287.34億円、差し引き50億円の売り越しとの観測。
