日経平均株価は前日比164円47銭高の2万1669円78銭だった。
きょう前場は、買い優勢で始まり日経平均は58円高と小高くスタートすると、朝方にもみ合いを続けた後、売り物をこなし切って日経平均は上昇指向を強める展開となった。
米中貿易協議が合意に近づいているとの報道が好感され、半導体や機械など中国関連株が上昇した。
この報道で、東京外国為替市場では円相場が1ドル=111円台半ばで円安・ドル高に傾いたこともプラスに働いた。
トレンド追随型のヘッジファンドなどの投機筋が株価指数先物に買いが入ったこと、3月のユニクロの国内既存店売り上げが堅調だったことを材料に、ファーストリテが大幅高となったこともあり、日経平均を押し上げた。
さらに10時45分に中国で発表された3月の財新非製造業購買担当者景気指数(PMI)が54.4と、1年2カ月ぶりの高水準だったと伝わると、日経平均は前場の高値となる2万1697円を付けた。
しかし、前日から国内金融機関による利益確定売りの動きが続いており、上値は重かった。
市場からは「米中貿易協議がスムーズに行きそうで、輸出主力株が堅調に推移している。日経平均は2万1800円に近付くと上値が重くなっているが、その水準をトライするとみている。新元号でムードも変わり、浮かれるようになればマーケットも良くなってくる」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は、7.01ポイント高の1618.70だった。
東証1部の出来高は6億1495万株、売買代金は1兆1031億円。騰落銘柄数は値上がり1231銘柄、値下がり826銘柄、変わらず82銘柄。
業種別では33業種中23業種が値上がりした。1位は海運で、以下、非鉄金属、証券・商品、電気機器が続いた。
値下がり上位には水産・農林、食料、医薬品が並んだ。
個別では、2日発表の3月の国内ユニクロ既存店売上高が堅調だったファーストリテイリングが大幅高、ファナックや住友鉱などの中国関連株も上がった。東京エレクトロン、SUMCOなど半導体関連への買いが目立ち、安川電機、SMCなど機械株も上昇した。ディー・エル・イーが急騰、KLabも値を飛ばした。ツガミも買われた。
半面、第一三共やアステラス等の医薬品株が安い。味の素やセコム、イオンも売られた。ZOZOが売りに押され、ダイキン工業も冴えない。クボテックが大きく利食われ、ヤーマン、パーク24なども下落した。
東証2部株価指数は前日比36.07ポイント高の6888.35ポイントと4日続伸した。
出来高4239万株。値上がり銘柄数は222、値下がり銘柄数は170となった。
個別では工藤建設、北海道コカ・コーラボトリング、セイヒョー、アールエイジ、いい生活など9銘柄が年初来高値を更新した。ピーエイ、三社電機製作所、技研ホールディングス、ヒラノテクシード、ナルミヤ・インターナショナルが買われた。
一方、クレアホールディングス、福留ハム、ファーマフーズ、マーチャント・バンカーズ、スーパーバッグなど9銘柄が年初来安値を更新した。ショクブン、ウェルス・マネジメント、松尾電機、メタルアート、フライトホールディングスが売られた。
