162円高 反発、主力株中心に買い戻しの動き

17日前場の日経平均株価は前週末比162円02銭高の2万1536円85銭と反発した。
 
日経平均株価が前週末に400円を超える大幅安となった反動から買いが先行した。一時値を消す場面もあったが、指数寄与度の高い主力株がプラス圏に切り返すと上げ幅を拡大した。
株価指数先物の売り方による買い戻しが相場上昇をけん引した面も大きく、ソフトバンクなど株価指数への影響度が高い銘柄の上昇が目立った。
 
年初来安値圏にあった電子部品株などに値ごろ感による買いが入ったことも株式相場全体の地合いを改善させた。
前週末のNYダウ平均は496ドル安と急落したが、下落の背景となった中国景気指標の悪化は同日の東京株式市場で既に織り込まれており、米株安を嫌気した売りは限られた。外国為替相場で円相場が1ドル=113円台半ばで伸び悩んでいることも輸出株の支えとなった。
 
市場からは「前週末に大きく下げたことで、海外勢が先物に買い戻しを入れたとみられる。最近は、下げで米国株をリードしている。ボラティリティー(価格変動性)が高いままだと上げ下げを繰り返すことになるが、外国人投資家がクリスマス休暇入りすれば、相場も落ち着いてくると思う」との声が聞かれた。
 
東証1部の出来高は7億781万株、売買代金は1兆110億円。騰落銘柄数は値上がり797銘柄、値下がり1245銘柄、変わらず84銘柄。
 


業種別株価指数(33業種)では、電気・ガス業、陸運業、保険業などが上昇した一方、石油・石炭製品、鉱業、水産・農林業の下落が目立った。
 
個別では、ソフトバンクグループがしっかり、東京エレクトロン、ファナックも買い優勢。任天堂、トヨタ、ファストリ、ユニー・ファミリーマートホールディングスも高い。クミアイ化学工業が一時ストップ高に買われ、ジャパンディスプレイも物色人気。神戸物産が大幅高、レノバも上昇した。
 
半面、エーザイや武田薬品工業、資生堂が冴えない。ユニチャームや国際石開帝石が安い。
ホシザキが急落、IDOMも大幅安。日本CMKはストップ安に売り込まれた。enish、Hameeも値を下げた。
 
 
東証2部株価指数は前週末比3.57ポイント安の6781.30ポイントと続落した。
出来高5822万株。値上がり銘柄数は124、値下がり銘柄数は303となった。
 
個別では、技研ホールディングス、クレアホールディングス、大盛工業、フルスピード、カワニシホールディングスなど80銘柄が年初来安値を更新。ウインテスト、ラピーヌ、マーチャント・バンカーズ、土屋ホールディングス、RVHが売られた。
 
一方、フュートレックが一時ストップ高と値を飛ばした。キクカワエンタープライズ、オーエスは年初来高値を更新。ビットワングループ、JESCOホールディングス、オプティマスグループ、三精テクノロジーズ、サイバーステップが買われた。

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