20日午前の日経平均株価は反落した。前日比161円75銭安の2万2948円86銭で終えた。
前日の米国では、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で米景気の回復鈍化への懸念が示された。イールドカーブコントロール(長短金利操作)の効果に懐疑的な姿勢が見られたことなどをきっかけに、米長期金利が上昇した。米株は金利上昇が嫌われて終盤に値を消し、東京株式市場の前場も朝から弱含みの展開となった。
韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)が一時2%超下げるなど、アジアの主要株価指数が軟調に推移したことで、日本市場でも株価指数先物への売りが優勢になり、日経平均の下げ幅が広がった。
ただ、売りの勢いもさほど強くなく、業種別株価指数で下落率が1%を超えた業種の数は少なかった。上昇率が1%を超えた業種も少なく、「全体には売買は低調。海外勢が不在で、典型的な夏休み相場だ」という。買い手となる海外勢が不在で、売り物に押されやすかったとみられる。
半導体関連株や電子部品株が大きく下げ、指数を押し下げた。市場では「巣ごもり特需の反動減や、米政府による中国の華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置の強化などの米中対立を受けた需要減少が懸念されている」との指摘があった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8512億円、売買高は4億7395万株と低調だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1461と全体の約68%に達した。値上がりは604銘柄、変わらずは97銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、不動産業、電気機器、金属製品、鉱業などが下落した。上昇は空運業、保険業など。
個別銘柄の動きに目を向けると、ソフトバンクGや東エレクなど前週の日経平均の急上昇を支えた銘柄が下げており、「グロース株の調整」との見方もあった。スクリン、TDK、太陽誘電、ソニーも下げた。
半面、パナソニックやJAL、JR東海は買われた。三菱UFJ、SOMPOHD、JALが値を上げ、リクルートHDは堅調。任天堂、パナソニックも上昇した。
東証2部株価指数は前日比74.87ポイント安の6530.50ポイントと続落した。
出来高7624万株。値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は228となった。
個別では、アートスパークホールディングス、浜井産業、ショクブン、パレモ・ホールディングス、ユーピーアールが売られた。
一方、ウイルコホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。日本製麻、イムラ封筒、中国工業は年初来高値を更新。理経、アクロディア、ジャパンエンジンコーポレーション、インスペック、カーチスホールディングスが買われた。
161円と安軟調、米株安を引き継ぐ
20日午前の日経平均株価は反落した。前日比161円75銭安の2万2948円86銭で終えた。
前日の米国では、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨で米景気の回復鈍化への懸念が示された。イールドカーブコントロール(長短金利操作)の効果に懐疑的な姿勢が見られたことなどをきっかけに、米長期金利が上昇した。米株は金利上昇が嫌われて終盤に値を消し、東京株式市場の前場も朝から弱含みの展開となった。
韓国株式市場で総合株価指数(KOSPI)が一時2%超下げるなど、アジアの主要株価指数が軟調に推移したことで、日本市場でも株価指数先物への売りが優勢になり、日経平均の下げ幅が広がった。
ただ、売りの勢いもさほど強くなく、業種別株価指数で下落率が1%を超えた業種の数は少なかった。上昇率が1%を超えた業種も少なく、「全体には売買は低調。海外勢が不在で、典型的な夏休み相場だ」という。買い手となる海外勢が不在で、売り物に押されやすかったとみられる。
半導体関連株や電子部品株が大きく下げ、指数を押し下げた。市場では「巣ごもり特需の反動減や、米政府による中国の華為技術(ファーウェイ)に対する事実上の禁輸措置の強化などの米中対立を受けた需要減少が懸念されている」との指摘があった。
前引けの東証1部の売買代金は概算で8512億円、売買高は4億7395万株と低調だった。JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反落した。東証1部の値下がり銘柄数は1461と全体の約68%に達した。値上がりは604銘柄、変わらずは97銘柄だった。
業種別株価指数(33業種)は、不動産業、電気機器、金属製品、鉱業などが下落した。上昇は空運業、保険業など。
個別銘柄の動きに目を向けると、ソフトバンクGや東エレクなど前週の日経平均の急上昇を支えた銘柄が下げており、「グロース株の調整」との見方もあった。スクリン、TDK、太陽誘電、ソニーも下げた。
半面、パナソニックやJAL、JR東海は買われた。三菱UFJ、SOMPOHD、JALが値を上げ、リクルートHDは堅調。任天堂、パナソニックも上昇した。
東証2部株価指数は前日比74.87ポイント安の6530.50ポイントと続落した。
出来高7624万株。値上がり銘柄数は150、値下がり銘柄数は228となった。
個別では、アートスパークホールディングス、浜井産業、ショクブン、パレモ・ホールディングス、ユーピーアールが売られた。
一方、ウイルコホールディングスが一時ストップ高と値を飛ばした。日本製麻、イムラ封筒、中国工業は年初来高値を更新。理経、アクロディア、ジャパンエンジンコーポレーション、インスペック、カーチスホールディングスが買われた。
