16日 米国▪︎欧州株式概況

〔米株式〕ダウ5日ぶり反発、387ドル高=原油上昇が一服

16日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、終値は前週末比387ドル94セント高の4万6946ドル41セントだった。原油先物相場の上昇が一服し、幅広い銘柄を買い直す動きが出た。ダウ平均の上げ幅は一時600ドルを超えた。

ベセント米財務長官が16日、米テレビのインタビューで、米国がホルムズ海峡でイランのタンカー通過を認めていると述べた。原油供給停滞への過度な警戒感が後退し、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物市場で米国産標準油種WTIは前週末比5.21ドル安の1バレル=93.50ドルまで下落した。

敵対するイランの船舶の航行を認め、エネルギー供給を優先する姿勢を示した。トランプ米大統領は13日にイランの石油輸出拠点であるカーグ島の軍事目標を攻撃したと明らかにしていた。

ダウ平均は前週末までの4営業日で1182ドル下落し、昨年11月以来の安値を付けていた。短期的に売られすぎとみた買いが入りやすかった。市場では「米海軍によるホルムズ海峡を航行するタンカーの護衛の準備も進んでいるとみられ、過度の悲観が薄れている」との指摘があった。

主力株への買いが一巡した後、ダウ平均は伸び悩む場面があった。米国・イスラエルとイランの武力衝突は続いており、情勢が悪化することへの警戒がある。紛争が長期化することへの懸念もあり、投資家の慎重姿勢は根強かった。

ダウ平均の構成銘柄ではセールスフォースやボーイング、アマゾン・ドット・コムが上昇した。16日から開発者会議(GTC)が始まったエヌビディアにも買いが入った。半面、ベライゾン・コミュニケーションズとスリーエム(3M)が下落した。

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前週末比268.819ポイント高の2万2374.178だった。

半導体メモリーのマイクロン・テクノロジーが3.6%高で終えた。台湾での製造拠点拡大を15日に公表し、好感した買いが入った。大規模な人員削減を計画しているとロイター通信が13日に伝えたメタプラットフォームズは2.2%上昇した。

〔ロンドン株16日 反発〕

16日の英FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。前週末比56.54ポイント高の1万0317.69で終えた。

中東情勢の緊迫化を背景に高騰していた原油価格がこの日は下落し、投資家心理が改善した。ホルムズ海峡を通航できる船舶が増えるとの期待に加え、国際エネルギー機関(IEA)加盟国による石油備蓄の協調放出開始も好感された。
原油先物相場の上昇が一服したことで、物価の上昇圧力が高まるとの警戒感が和らいだ。

このところ株価水準が切り下がっていた銀行株が上げた。日用品のユニリーバなど消費関連やホテル、たばこ株に買いが優勢だった。原油価格の先高観測は根強く、英シェルなど石油株が上昇した。一方で空運株が下落したほか、公益株が売られた。

〔ドイツ株16日 反発〕

16日のドイツ株価指数(DAX)は4営業日ぶりに反発した。前週末比116.72ポイント高の2万3564.01で終えた。

中東情勢の緊迫化を背景に高騰していた原油価格がこの日は下落し、投資家心理が改善した。ホルムズ海峡を通航できる船舶が増えるとの期待に加え、国際エネルギー機関(IEA)加盟国による石油備蓄の協調放出開始も好感された。
エネルギー高が物価や欧州景気に悪影響を及ぼすとの懸念がやや後退した。

16日の英国やフランス、米国の株式相場が上昇し、ドイツ株式にも買いが優勢となった。ドイツ長期金利の低下も投資家心理を支えた。一部金融機関が投資判断を引き上げた医薬・農薬大手の独バイエルが上昇。独コメルツ銀行の上昇が目立つなど金融株が買われた。独BMWなど自動車・自動車部品や、ソフトウエアの独SAPが下げた。 

欧州株式市場でフランスの株価指数CAC40は4営業日ぶりに反発し、前週末比0.30%高で終えた。

株ちゃんofficial xはこちら!
目次